日本は世界で最初に、最速で、少子高齢化・人口減少社会へ到達する!
前回は経済成長出来ない国に目を向けましたが、今回は少子高齢化・人口減少について。
下図は最近良く見かける図だと思いますが、高齢者を現役世代何人で支えるかを表したものです。
社会福祉制度は、1965年は余裕でしたが、現在では相当厳しい状況、2050年は絶望的!
今の高齢者は、生きていないから関係ないよ!今の若者は、考えても仕方ないよ!

そうかもしれないけど、なんだか変だよね!

今回のデータ・資料はすべて「超高齢社会・人口減少社会における社会保障(厚生労働委員会調査室)」より。

20161208肩車社会へ
高齢世代人口の比率
1950年から2060年までの5年毎の、人口及び人口構成の変化です。(クリックで拡大)
2025年には団塊の世代を構成する約700万人が、後期高齢者(75歳以上)に到達することで発生する「2025年問題」が不安視されています。下表から2025年は1.9人。「肩車型」に限りなく近づいてきます。
2015年までは実績値で、それ以降は推計値。
推計値は出産率などを含め不確定要素が多く、実際どのような構成になっているか?誰にもわからない。

20161208高齢世代人口比率

日本が世界で最初に・最速で未知の世界へ!
2050年には、日本が世界で最初に、最速で、少子高齢社会・人口減少社会に到達するのは事実のようです。
下図から、日本が突出した超高齢化社会になることがわかります。
同じ2050年、アメリカでは若者中心の構成になっている。ヨーロッパはアメリカほどではないが、生産者の年代がピークになっている。前回の「経済成長出来ない日本」の一因が、人口構成にあることは間違いないですね。

人口ピラミット2050年 国際比較

なぜ日本が?
この傾向は以前よりわかっていたわけで、その対策はどのようになっていたか?
今も昔も政府は場当たり的な対応をしてきたと思いますが、歴史を振り返れば権力を持ったものが、自分たちの都合の良い政策を実行するのは当然の成り行き!
また今、沖縄で起こっていることを見れば明らかなように・・・
政府がアメリカの利権に左右され、自立できない状況を目の当たりにしています。
このような状況が国民にとって、さらに訳の分からない日本にしていると思います。

それらに目を向けず、何も考えず、判断せず、意思表示しなければ、時の権力者達の意向に盲目的に従うようになる。
それでそこそこ生活できれば、そのほうが楽という選択は理解できないこともない?

しかし現状を見ると最低の暮らしも厳しい状況があり、高齢化が進む中、次のようなことが当たり前に発生することは、避けようがありません。

■時事通信 12/7(水)の記事概要です。2カ月連続で最多更新=9月の生活保護受給世帯―厚労省

2カ月連続で最多更新=9月の生活保護受給世帯


厚生労働省は7日、9月に生活保護を受給した世帯が前月より266増え、163万6902世帯となったと発表した。

 前月に続き過去最多を更新し、5カ月連続の増加。景気回復で雇用状況は改善しているが、高齢単身世帯の受給が増えていることが影響した。

 受給世帯(一時的な保護停止中を除く)の内訳は、高齢者が83万5402世帯と全体の51.3%を占めた。このうち単身は約9割の75万7191世帯だった。
・・・・・


簡単な記事ですが、高齢化が進む中、必然的に起こる状況です。
高齢者夫婦の一方が亡くなることは確実に起こります。
その時、貯蓄が十分あったり、一人でも暮らせる収入が確保できれば、資金面ではなんとかなると思います。
しかし例えば、二人でやっと暮らしていた世帯であれば、とたんに貧困状態になる可能性が高くなります。
もちろん資金面だけでなく、老老介護に多くの問題点があることは指摘するまでもないと思います。

またその親を資金的にも、時間的にも支えられる身内がいれば良いですが、実際それも厳しい家庭が多いはず。さらに親の介護が必要になった時、仕事への影響は避けられず、仕事をやめなければならない状況が身近でも発生しています。

これらの状況が今はもちろん、これからは高い確率で訪れる日本が目の前に迫っています。

1.経済成長が期待できない日本
※必要な資金が確保できない状態

2.少子高齢化・人口減少が世界で最初に・最速で訪れる日本
※必要な資金需要が増大する状態

この2つが同時に起こる日本が、なんとかなると考えるのは、あまりにも軽すぎないだろうか?

しかしこれからの日本の行く末を決めるのは・・・
今でも十分恵まれ、これからの生活も不安のない、長い間に構築された利権構造の中にいる人達。
その人達が考える方策は、3.11の対応を見るととてもわかりやすい。
あれだけの事故を起こした会社でも潰れることなく利益を上げ、社員も高給が保証される。
またその事故処理費用を国民の電気代からも徴収してもらえる、なんとも会社にとっては優しい国です。

会社だけでなく、それを支持してきた政府も官僚もメーカー・・・、いわゆる原子力ムラの人達は、責任を取ることもなく、今でも安心して利権がたっぷり詰まった原発再稼働を推進しようとしています。

以下の京都新聞社説に、わかりやすく問題点が整理されています。
12/14京都新聞社説(http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20161214_4.html

今の日本の置かれている状況をしっかり認識していなければ、毎日流れるメディア報道に一喜一憂し、本質がまったく見えなくなると思います。
私達は、日本の経済成長に対する大きな不安や、少子高齢化が世界で最初に訪れる日本の現状を、しっかり認識しておく必要があると考えています。

今回の四方山話の結論!
真面目な「物言わぬ国民」は、黙って黙々と政府の方針についていく!
「問題に目を向けず、無関心になること」が、日本では賢い選択なのか?

やはりなんか変だよね!

解決策は国民が「無関心」から抜け出すことしか無いと思うけど、それが出来ないような社会構造がしっかり構築されている!
5年前までまったく縁がなかった市民活動。それに接する機会があったことで、わかってきたことです。
その壁はとても高く・厚いもので、市民の願いなどまったく届かないのではないかと感じます。

しかしよく見るとその壁は、市民自らが高く・厚いものにしている部分もあるようです。(市民活動の問題点を含め)
その部分を反省し・修正し・より良いものにしていくことは、不可能ではないかも!

そんな光の部分も、四方山話の共通認識になってきています!

ではどうすればよいか?
今年一年それをテーマに、ほとんど在庫切れ状態の知恵を絞りながら考えてきました。
そしてそのことについて他の人と会い、じっくり話をすることを心がけてきました。
その中から少しづつ見えてきたこともありますので、今後、伝えていきたいと考えています。



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[2016/12/16 14:43] | 政府・議員関連 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
日本は成長できない国になったのか?
先日の仲間内での話ですが、日本の経済成長率についての話題は興味深いものでした。
あくまで素人の四方山話ですが、しっかり目を向ける価値はあると思いました。

グローバル化・TPP・各種経済指標が頻繁に報道されますが、一体今の日本はどのような状態で、今後どのようになっていくのか?
よくわからないですよね。

いま与野党で論戦が繰り返されている、年金制度改革法案。
これはわかりやすく言えば社会保障費の財源が不足するので、その財源を捻出するため国民負担を増やすということです。少子高齢化が進み社会保障費は、2000年から2014年で平均年2.65兆円増加しています。
■こちらの資料から→→http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/shakaihoshou/dl/05.pdf

経済成長により社会保障費の増加分を負担できれば良いですが?
そこで今の日本の経済成長率ですが、IMFが公表しているデータによると以下のとおりです。

各国の経済成長率

2015年日本の経済成長率は160位と、先進国の中では最下位。こちら→→
日本は2014年からはわずか0.5%レベルの経済成長率です。
経済成長率201607経済見通し

各国の5年先までの経済成長率予測

日本は5年先も0.6%予測。現在かろうじてロシアより上ですが、そのロシアにも追い越されると予想されています。ただし、米国や欧州の先進国でも大きな経済成長は見込めない状況です。

5年先ASSY-2

しかし日本はその先進国の中でも、最も経済成長が期待できない国。
アベノミクスの効果など、どこにあるのかな?
少なくとも世界はアベノミクスなど、まったく評価していないということだと思います。

日本の成長は望めないということを、われわれは覚悟する必要があるということです。

それでは実際に我々の生活はどうなるか?
わかり易い判断材料として、少子高齢化が進む中の社会保障制度の維持が可能かどうか?

以下は、仲間が計算してくれたものです。
素人の概算計算ですが、大きな間違いはないと思います?
もしおかしな点があれば、ぜひ指摘してください。

■IMFのデータから、2016年度の日本の実質GDPは約531兆円。こちら→→
■成長率を0.5%とすると、GDPの増加分は約2.7兆円。
■2016年度のGDPに対する社会保障給付費は、22.8%。こちらの資料9ページ→→
■GDPの増加分をこの割合で社会保障費に振り分けると、約0.6兆円

■それに対して社会保障費の増加は、上記社会保障給付費の推移から次の通り。
・2000~2014は年平均、約2.65兆円

経済成長分で割り当てられる社会保障費は0.6兆円、それに対して毎年増加する社会保障費は2.65兆円。

このことから0.5%の成長率の日本では、社会保障費の増加にはまったく対応できないということがわかります。

世界の先進国が揃って低成長時代に突入している中、最下位の日本が突然大幅な経済成長を達成するとは思えません。
したがって今後、間違いなく国民負担が増加し、社会保障内容が低下することを覚悟しなければならないと思います。その負担はいろいろな名目で確実に、若者や年金生活者などの弱者大きくのしかかってきます。

「真面目にコツコツ働き、しっかり税金も払ってきたのに、いつからこんな国にになっていたんだ!」
と嘆きたい気持ちになりませんか?

これに関するリスクや不満を言い出すと終わらなくなるので、今回はこの辺にしておきますが・・・

今回一番伝えたいことは、このような状態になっているのは誰の責任だろうか?
気持ちの上では長期にわたり政権の座についている自民党、官僚、それを取り巻く利権集団と言いたいですが、そうではないと思います。
それらを容認してきた国民の責任だと思います。

私達は市民活動など縁のない生活をしていましたが、3.11をきっかけに市民活動に接する機会が増えました。
そこでわかったことは、市民がこんなにも問題点から目を背け、無関心でいるかということです。
それは自分自身がそうだったので、よくわかります。

また国民が余計な口出しをしないほうが国にとっては都合が良く、そのような社会構造をしっかり構築してきたと思います。
一番身近なものでは、町内会などの自治組織です。

これに関しては機会を改めて議論したいと思いますが、例えば現在進行中の原発再稼働問題・清水のLNG火力発電所建設計画、そして富士市の石炭火力発電所建設問題などでも、全ての活動の中で自治組織(自治会長・役員)が大きく関わってきています。

それぞれのテーマの中で多くの自治組織(自治会長・役員)は、行政・事業者の計画を推進する立場に立っています。
その姿勢に対し多くの地区住民は、たとえ本音では「NO」と考えていても、その意志を主張することはしません。
「無関心」という、波風の立たないポジションにとどまっている住民が多いと思います。
したがって多くの事業を実施する場合の判断が、地元住民の総意に基づくものではなく、一部の人達の合意により進められているケースを多く見かけます。
住民が声を出そうと思えば出せるのでもちろん違法ではなく、暗黙の闇が広がっていて声が出せないという状況だと思います。

今までのように経済成長が続き、細かい不満はあっても、それより大きな利益が得られる状態なら良かったかもしれません。
しかしこれからは成長できない日本の中で、戦後世代が味わったことのない、弱者にとっては悲惨な生活が現実のものとなり始めています。

先日まで元気に暮らしていた親が脳梗塞で急に介護が必要になり、生活が一変、状況により仕事も続けられなくなる。
このような状況が、私の周りでも確実に増えています。
個人的にも同様の経験をしていますが、幸いにも介護費用を親の年金で対応できたのでなんとかなりましたが、それがなかったらどうなっていたか?
今の若い人たちにも、これから高い確率で起こることだと思います。

それではどうすれば良いだろうか?
私達は地元を覆い尽くしている暗い闇に光を当て、住民が自由に声を出し話ができる街になることだと思っています。
わかりづらい表現かもしれませんが、自分たちの手の届く範囲でさえ意思表示が出来ない限り、自らの意志で何かを変えることなど出来ないと思います。

逆にこのような街が実現できれば、国の政策課題に対し住民の意志を反映することが可能になり、国民の権利と責任が明確に意識できる、透明性の高い国を目指すことができると思います。

以上、今回の仲間内での四方山話の結論でした!



[2016/11/29 15:46] | 政府・議員関連 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
映像の力
沖縄では毎日のように、理解できない出来事が繰り広げられている。
しかし私の周りでは、「高江」を知らない人が圧倒的多数!
どうすれば伝えられるか?思い悩んでいましたが・・・

先日その「知らない人たち」に、先入観なしに「標的の村」を見てもらいました。
感想を聞くと、すべての人が胸に響くものを感じたようです。
・怒りを覚えた人!
・でも何をやっても無理なんでしょ!
ひとにより様々な思いはあるにせよ、直前まで知らなかった事実を、知ってもらう大切さを痛感。
言葉では伝えられない事実を伝える、映像の力を感じました。
それでもすぐに何かが起こるわけではないですが、今は少しでも「高江を知らない人たち」に見てもらいたい。
20160919 標的の村
「標的の村」公式サイト→→http://www.qab.co.jp/village-of-target/
「標的の村」YouTunbe→→https://www.youtube.com/watch?v=raJ8vTr8r4c

高江以外にも、山ほどあるこんなこと!→→報道されない「稲田朋美防衛相の白紙領収書問題」
富山市市議の政務活動費不正受給問題や東京都知事問題は大きく取り上げるが、防衛相の問題は取り上げないメディア!

■リテラの記事→→稲田朋美も富山市議と同じ不正を富山市議の不正と同じ手口なのに…テレビはなぜ稲田朋美防衛相の“白紙領収書”問題に一切触れないのか

9月26日から始まる臨時国会!
沖縄問題・稲田問題・その他、国会で議論されればメディアも取り上げると思うので、国会の議論に期待したいですね。
今まで国会議論にはほとんど期待していなかったけど、ここまでメディア報道が抑えられている?と、期待しない訳にはいかないですね。
あとは議員がしっかり取り上げ、追求できるか?それがちょっと気がかり。

このように国民に知らされない情報が多くあることは恐ろしいことですが、国民の無関心がこの状況を加速していると思います。
しかしその国民の無関心さえ、意図的に作られていると思われる現実に、どのように対応すればよいのか?

私の能力ではどうしようもないですが・・・
ここで面倒だからと考えることを放棄すると、無関心のレールに乗ってしまう。
とりあえず沖縄問題を地道に知らせていくこと、国会の議論に注目すること、地元の話題に目を向けること・・・・、考えることを放棄しろという声には、もう少し逆らってみたいと思います。







[2016/09/19 11:25] | 政府・議員関連 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
沖縄東村高江の現状/富士市鈴川石炭火力発電所正式稼働
報告が遅れましたが、8/31「静岡・沖縄を語る会」の高江緊急報告集会が行われました。
実際に現地行動に参加している事務局長の話は、とてもわかりやすく、もしこのまま工事が進むとしたら「民主主義の崩壊」が実際に起こることを実感しました。

20160831高江報告会-2

例えば各地で行われる、行政による事業。
それが住民にとって不安が大きな事業であり、中止して欲しいという民意が多数でも、説明もなく権力の力で推し進められてしまうことを容認することになるからです。

報告会の内容を、正確にブログで伝える自信がありません。
遠くから眺めているだけの私に、今は、現地の方たちの思いを十分理解し、起こっている事実の善悪の判断が、正確にできないからです。
常識の範囲を超えた出来事が、毎日・毎日・繰り返し起こっているように思います。

今の高江の状況は、以下の記事が伝えている内容がわかりやすいと思います。

■朝日新聞社説(9/4)・・・沖縄ヘリ施設 政府の強引さ目に余る

http://www.asahi.com/paper/editorial2.html?iref=comtop_shasetsu_02

■金平茂紀の新・ワジワジー通信(9/2)・・・辺野古・高江、目覆う無法状態 「傍観」が助長 司法機能せず

http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/60310

■TBSニュース(9/3)・・・沖縄でヘリパッド本格工事着手、反対派は抗議集会

「やんばるの森」破壊の現実!
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2860160.html

肝心なことは、少なくとも事実を目にし、疑問に感じている私達が、その事実を知らない人に伝えることだと思います。富士市では何ができるか?
静岡・沖縄を語る会の方と相談し、できれば講演会を開きたいと考えています。

■「静岡・沖縄を語る会」の内容・連絡先はこちらをご覧ください。
http://blog.livedoor.jp/okinawakataru

石炭火力発電所正式稼働
9/1、富士市鈴川石炭火力発電所の正式稼働が始まりました。
これは合法的に行われたとは言え、多くの富士市民は本当に歓迎しているんだろうか?
これはできれば調べてみたいと思います。
「稼働したから仕方がない」、などということもないはずです。
疑問があれば、確認は継続しておこなってまいります。

この事実を伝えた報道は、本日まで朝日新聞一社だけ。(9/2朝刊)
しかしこの記事を見た方からは、怒りの声も聞こえています。

その内容は

1.効率の低い「亜臨界圧」という発電技術である

これは事業者自ら説明している、SOX75%、NOX50%という低い除去率からもうなずけます。

2.公的チェックを受けずに計画が進められた(アセスのがれ?の問題)

稼働前に一切の公的チェックを受けいていないことは、私達も静岡県・富士市で確認しています。

この記事にも事業者は県・市に対し、自主アセス結果を口頭で説明したとしています。

富士市環境保全課は
「自主アセスの結果、環境への影響は少ないという報告は受けた。数値は聞いていない」
と報道されています。

私達が富士市環境部に確認している事実も・・・、
稼働前に排出ガスのチェックは行いません。
試験稼働時もチェックしません。
稼働した今もチェックすることはありません。

要するにすべて事業者の口頭説明だけで、計画が進み、実際に稼働しています。
これが法的枠組みの現実であり、富士市の環境汚染に対する考え方だと思います。

しかい直近でも今まで見たことがない迷走台風により、東北・北海道で大きな被害が出ています。
これが温暖化によるものかどうかは定かではないですが、無関係とは考えづらいです。
世界中で発生している異常気象も、温暖化に無縁ではないはずです。
やはり温室効果ガスの削減に努力することが、正常な行政の姿勢ではないでしょうか?
しかし富士市では、確実に温室効果ガスの排出量が大幅に増加する石炭火力発電所の稼働には、まったく興味が無いのでしょうか?

先日もCO2の排出量を教えていただこうと、環境部(保全課・総務課)を訪問しましたが、「わからない」ということでした。
一瞬耳を疑いましたが富士市の環境部では、その数値を知る必要が無いということのようです?

地元紙である、静岡新聞・富士ニュースにも掲載されていないようです。
工業都市や工場夜景をアピールしている富士市です。
なぜ富士市の玄関に建設された、県内初の石炭火力発電所をアピールしないのか?不思議に思いませんか。

20160905 玄関の風景
※沼津方面より見た富士市の玄関風景(9/5)。一番手前に石炭火力発電所が見えてきます。

石炭火力発電所に関しては、いままで市に確認したことを含め整理しています。
これからも事実関係を報告していきたいと思います。









[2016/09/04 11:44] | 政府・議員関連 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
清水LNG火力発電所建設と沖縄高江ヘリパッド建設
今朝(8/6)も雨模様の中、沖縄高江のN1ゲート裏には、国会議員を含め多くの人が詰めかけています。
沖縄の人たちの行動が、県民だけでなく全国の人を動かしている!すごいことだと思います。

自分はすぐに現地に行ける状況ではなく悔しい思いですが、近隣の出来事も大事だと思っています。
むしろ自分の身近なところで起こっていることにさえ、向かい合えないとしたら?
とても沖縄のことに向き合うことはできないと思います。

今回は先月(7月)に起こった、清水LNG火力発電所計画問題を高江の出来事を通してみてみたいと思います。


清水LNG火力発電所計画について(7/24)

これは7/25(月)、中日新聞に掲載された記事です。
清水区の住民有志が、7/24(日)LNG火力発電所建設に反対するために行ったパレードです。
スペースに入らなかったので若干レイアウト変更していますが、本文はそのままです。

20160725 中日新聞 パレード

炎天下の午後、なぜこのパレードが実施されたんでしょうか?
今はまだ地元でも、「LNG火力発電所建設?よく知らないよ!」という方が多いようです。

地元の環境を大幅に変える可能性が高い「LNG火力発電所建設」!
パレードの目的は、まず多くの住民の方に目を向けていただき、その可否について正しい議論が行われることを期待するものだと思います。

今回この建設計画の概要について、簡単にまとめてみました。

発電規模は?
170万KW。これは現在唯一稼働している、川内原発1号機と2号機を合わせた発電量とほぼ同じ。
まさに巨大な発電所という表現が妥当だと思います。
下の写真は川内原発で、出力は1,2号機とも89万KW。合計178万KW。これとほぼ同じ規模の火力発電所が清水駅前に建設される・・・想像できますか?
建設予定の火力発電所は3機で、それぞれ58万KW☓2基、54万KW☓1基、合計170万KW。
20160727川内原発1-2号機

どこにできるんですか?
清水駅前から500mほどの距離にある、袖師町の埠頭が建設予定地となっています。
(静岡県静岡市清水区袖師町1900番地)
このような市街地に近い状況では、安全対策が何よりも重要課題であることに異論はないと思います。
もちろんその安全対策は、いつ来てもおかしくない巨大な南海トラフ地震を抜きに考えられません。

201607273Gmap清水

清水駅前から見た風景
次の写真は、JR清水駅前から発電所建設予定地を見た風景です。
遠くに富士山が望めます。

下の写真は、建設予定の火力発電所が完成した場合のイメージ図です。
正確な形状やサイズは不明なので、あるLNG火力発電所(3機で140万KW)を参考にしたイメージ図です。

住民が住むところから数百m先に、原発に匹敵する規模(170万KW)の巨大なLNG火力発電所です。
自分の住む街に、このような建設計画が持ち上がったら?
黙って見過ごせますか?

20160728選択-駅前

三保からの風景
海を挟んだ反対側、三保から見た風景です。
ご覧のとおり清水駅前方面には、煙が出ている煙突は見られません。

火力発電所が完成すると、下の写真のような風景になると思います。

排出ガスの詳しい成分や排出量に関する資料がないので不明ですが、CO2の排出量は公表されています。
現在の静岡市のCO2排出量が1.7倍になるという、大量の排出ガスが放出されます。
またしっかりした防波堤が見当たりませんが、巨大地震が発生した時の津波に対する備えは大丈夫だろうか?
さらに埋立地なので、液状化の心配は?
想定される巨大南海トラフ地震に対する不安は、とても大きくなっています。

20160728選択-三保

以上、清水LNG火力発電所計画をイメージ図から見てみましたが、当然そこには次のような不安や疑問が出てくると思います。

住民の疑問
一つ一つの問題点を詳しく取り上げると膨大な量になってしまいますので、今回は主な問題点の概要のみを取り上げています。

(1)多量の排出ガスによる大気汚染、それに伴う健康被害のリスク

今までこの地区の大気には存在しなかった、各種大気汚染物質を含む排出ガスが大量に放出されるわけで、当然健康被害について心配になります。法律の枠内だからで、安心できる問題ではありません。
三保の灯台から富士市の煙突から立ち昇る多数の煙が見えました。
これでも「環境基準を満たしているから問題ない」とされています。
しっかりした情報公開、丁寧な説明、話し合いの場を通し、住民の理解を得る努力が必要です。
20160728喘息-1

(2)南海トラフ地震が想定される中、震度7の激震や大津波による大災害発生のリスク

想定外と言われる災害が続いていて、この清水も例外ではないと思います。3.11の気仙沼で発生した大規模なプラント火災は、忘れることはできません。
事故が起きれば命に直結する問題です。想定外では済まされず、多くの住民合意を抜きにして決めるべき問題ではないと思います。
20160303ガスタンク火災炎上

(3)いままで育ててきた「港町清水」のイメージに対する影響悪化のリスク

毎年開催されている「清水港マグロまつり」は、今年も10/9(日)駅前の広場で開催されます。
今まで先人達が築いてきた「港町」のイメージ。発電所建設がこれらにマイナスのイメージを与えませんか?
発電所が完成してから、「風評被害だ」と言っても遅すぎます。
まちづくりに関し、今、真剣な議論が必要だと思います。
20160728清水港マグロまつり
20160729マグロ祭り-assy

(4)今後何十年もこのような街を、子どもたちに残して良いだろうか?

(1)~(3)のリスクと駅前公園から見えるこの風景。子どもたちに胸を張って説明できる結論を出して欲しいと思います。
当然のことですが小さな子供を抱えるお母さんたちは、子どもたちに対する不安がとても強くなっています。
ぜひ悔いのない議論をお願いします。
20160728市民広場から

静岡市全体で考えれば、発電所ができれば経済効果のメリットはあると思います。
事業者の土地であり建設自体は違法ではなく、手続きも法に沿った形で行われると思います。

しかし環境影響・震災によるリスク等は、すべて近隣住民が負うことになります。
また清水港を中心としたまちづくりに関しても、やはり地元住民の方たちへの影響が最も多くなると思います。

そのような中で事業者・静岡市全体のメリットと地域住民のリスクを、どのように考え判断していくか?

地域住民への丁寧な説明や、疑問に応える体制が必要なことは言うまでもないと思います。
その上で最も大切なことは、住民合意に基づき、建設の可否が判断されるかどうか?

しかし実際はどうでしょうか?
全く説明が不足している!正しい議論ができていない!・・・、住民からそのような疑問の声が上がっています。


賛成・反対を含めいろいろな意見を聞き、自分で「賛・否」を判断する住民が多くなれば、決して間違った方向には進まないはずです。
ただし何も言わなければ、それは賛成ということになり、気が付いたら巨大な火力発電所が稼働していることになると思います。

事業者にしても、静岡市にしても、市民のためになる事業であれば、進んで情報を公開し、説明の場を設け、議論の場を設け、住民の理解が得られるように努力できるはずですが?

清水のLNG火力発電所建設に反対であり、もしその建設を阻止するのであれば、地元住民の声が多数集まることが必要不可欠です。
「誰かがなんとかしてくれる」では、何も始まりません。お上や大企業にモノ申す人は殆どいませんから!
厳しい現実ですが住民が声を出さなければ、いま日本では民主主義は実現できないと思います。

しかし県知事を始め圧倒的な民意が明らかにもかかわらず、その民意を無視している出来事が沖縄で起こっています。
その中で戦っているリーダー山城さんの言葉は、本土の我々はとても考えさせられる言葉です。

「非暴力を貫く。警察の暴力に暴力で対抗しても無駄ですよ。
でも、それは何もしないことを意味するわけではない。徹底して抵抗する。ほかに訴える手段を我々は持たないから」


高江の出来事について(7/22)

もしオスプレーのヘリパッド建設計画が身近で起こったら?
沖縄東村高江の7/22の出来事は、これが民主主義か?と思う対応が繰り広げられました。
朝日新聞の報道でもこのヘリパッドは、最も近い民家までの距離は約400mだと報じられています。
6ヶ所の建設予定に対し、すでに2ヶ所完成しています。
その2ヶ所でさえ、毎晩平均12回以上の航空機騒音にさらされています。

騒音問題だけでも深刻だと思いますが、さらにオスプレーその他航空機墜落の恐怖!
数々の犯罪を繰り返している、米軍兵士・軍属の存在!
また我々本土の人間では計り知れない、人権を抑圧されてきた長い歴史もあると思います。

※朝日新聞から→→(社説)沖縄ヘリ施設 強硬策では解決できぬ

沖縄東村高江の完成済みヘリパッド


20160722建設済みヘリパッド

低空飛行訓練のオスプレー

騒音だけでなく、事故の恐怖も迫ってきます。
20160730オスプレー低空飛行

今回、高江で発生した出来事も、住民にとっては生活を守るための当然の行動です。
その点に関し表現方法は異なるが、清水LNG火力発電所計画問題とまったく同じだと思います。

7/21抗議のための緊急抗議集会開催

非暴力の抗議行動であり、民主主義においては、当然の権利のはずです。
これは清水のパレードと同じ、市民の意思を示したものです。

20160721緊急抗議集会
これは冒頭の記事にある、7/24日清水で行われたパレードの様子です。
20160724パレード2
しかしこの後、沖縄高江では戒厳令下のような出来事が繰り広げられました。

7/22早朝 機動隊到着

本土から派遣された機動隊を含め、数百名が住民排除のために続々到着しました。
住民の方たちはテロリストではないです。危険人物でもないです。普通の住民です。
本土から見ると激しい抗議行動に感じるかもしれませんが、沖縄の歴史や実際に起って来たことにしっかり目を向ければ、当然のことだと理解できるはずです。・・・ぜひしっかり目を向けて欲しいと思います。
20160722早朝機動隊が表れた時

7/22強制排除始まる

住民の声に応えることなく、強制排除が開始されました。
20160722排除が始まったところ
次は琉球放送が伝えた動画ニュースの一場面です。
一人の住民を何人もの機動隊員で引きづり出す光景が、いたるところで発生していました。
20160722 RBC 強制排除

清水や高江の住民の方たちの行動を、「一部の過激な反対派だよ」「どうせやっても無駄だよ」と、問題に目を向けることなく簡単に切り捨てる人が多いことも事実だと思います。

だけどちょっとでも良いので、考えてみて欲しい!
誰が好き好んで暑い中、自分の時間を割いて、こんなことができますか?
何年にもわたって諦めることなく、巨大な権力に立ち向かえますか?

どちらの行動の中にも、私の知人がいます。
もちろん皆さん普通の住民です。
むしろ普通より優しい方たちです。
それぞれ、地元のこと・子どもたちのこと・日本の民主主義のこと・・・、その動機は異なっても、勇気を出し実際に行動している立派な方たちであることは間違いありません。

その方たちに感謝しても、影で非難するような人の心情は理解できない!
異なる意見が正面から向き合い、議論できるのが正しい姿だと、多くの人はわかっているはずです。
しかし現実にはその人達も「無関心」という、とても楽な方法で現実から目を背けているように感じます。

地元で起こっている出来事さえ、自由に声が出せない!
こんな社会は、子どもたちに残したくないですね。




[2016/08/06 13:49] | 政府・議員関連 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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