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これからの子供達が食べていくもの!
以下は環境大臣からの「みなさまへのお手紙」だそうです。
全文はこちら→→
みなさまへのお手紙⑥
復興に向けて、
ぜひ東北を旅行してください。
食べてください。
楽しんでください。・・・・
・・・・・・・・・・・・・
平成 二十四年 九月 二十八日
環境大臣 細野豪志

これを無条件で信じて読む方と、そうでない方がいると思います。

私の場合はこの方は昨年の事故発生当時、子供の被曝を最小限に抑えることが出来る立場にありながら、それを行わなかった事実を持って、まったく信頼していません。(個人的見解です)

この手紙を読んで子供達に大きな影響がある「放射性物質と食の安全」、政府の基準値は本当に安全だろうか?もう一度見直してみました。

下図をご覧ください!

3.11以降、私たちの食べていく食品が、相当汚染されていることは誤魔化しようのない事実です。
現在の放射性物質に関する基準値は、平成9年実測値の約150~5000倍になっています。
今の子供達やこれから生まれてくる子供は、今まで経験した事が無い高濃度に汚染された食品を食べ続けなければなりません。

問題は食べて安全かどうか?政府は安全ですと説明しています。
3.11前後の食品比較
※出典:環境放射能調査研究成果論文抄録集(昭和34年から平成22年の測定データを確認できます)
県別のデータもありますので、ぜひチェックしてみてください!(データが多く最初は大変ですが)
そして次の点を確認してください。(以下の数値の単位はBq/KgまたはBq/Lです)

ここで確認していただきたい事は、測定値の小数点以下の桁数です。
食品で1.0を超えるものは無く、0.12や0.063など小数点以下3桁まで出ています。
(上表のデータは見やすくするため、下2桁に統一してあります)
今の検出限界値と比べてみてください。(基準値は高すぎて問題外です)
現在は20や2.0、良くて0.5などではないでしょうか?
そこで測定値を切り捨て「不検出」とします。
なぜ今まで下3桁まで測定し測定値を公表しているのに、今発表される数値は高めの検出限界値でカットされた「不検出」なんでしょうか?
原発事故があり測定精度を上げるなら理解できますが、制度を甘くし正しい測定値を公表しないのは、「国民に安全だと思わせる」以外に考えようがあるでしょうか?


次のグラフは過去10年の牛乳の放射性物質濃度です。ストロンチウムが多いのが気になりますが、現在比較可能なセシウム137を見てみると、ほとんど0.02Bq/L以下だとわかります。
これが今まで飲んできた牛乳の放射性物質濃度です。
政府の基準値がいかに高いかわかります。
実際の測定値はそんなに高いわけは無いと思いますが、どうしてでしょうか?
牛乳汚染過去10年
わかりづらい政府の説明!
福島産米が全数検査を条件に、基準値以下のものは出荷されることになりました。
朝日新聞によると二本松市の検査場で調べた早場米は8/25の検査で、放射性セシウム濃度が検出下限の1キロあたり11ベクレル未満だったと報道されています。
朝日新聞福島全数検査 
福島のNHK放送では検出限界値は20ベクレルと放送されていたことと、本年3月までの学校給食の検出限界値も同様の数値になっていましたので、今回20ベクレルで考えてみました。こちら→→

行政の説明は納得できない高い基準値を定め、測定結果を公表する際はそれより低い検出限界値を決め、「不検出」と発表します。→だから安全ですと!

多くの場合検出限界値という数値の陰に隠れ、本当の数値を知ることは出来ません。
ひたすら[不検出」と言う言葉が強調されます。
しかしその基準値も検出限界値も、本当に安全でしょうか?
精米の場合、実際の数値が検出限界値の半分10Bq/Kgとしても、平成9年の数値の500倍です。
そのような事実には一切触れず、勝手に(そのように感じています)決めた数値で、勝手に安全だと言っているように思われて仕方ありません。

何十年も行ってきた、測定精度をなぜ採用しないのでしょうか?
なぜとんでもなく高い基準値を設定しているんでしょうか?
なぜ甘い検出限界値で検査を打ち切り「不検出」とするのでしょうか?

政府の説明は?
これでは信じたくても信じることが出来ません!
担当大臣が詳しい根拠も示さず、食べてくださいという暇があったら、適正な基準値の設定と測定時の正しい検出限界値を設定すること、そして正しい測定値を公表する事!これが先ではないですか?
先日もこんなニュース!これで信じろといわれても無理です。

以下は参考資料です!
低線量被爆についての考え
低線量被爆についての考えは、専門学者の間でも分かれています。
私達はどの考えを支持すれば良いでしょうか?
一番安全な考えは、低線量被曝でも害があると言う考え方だと思います。(青の直線)
低線量被曝のグラフ

10ベクレルのリスク?
政府は100ベクレルでも安全と説明しています。
しかしそれを無条件で信ずる気にはなりません。
10ベクレルのリスク

10/4静岡県教育委員会事務局学校教育課に、次のことを確認しました。

なぜ検出限界値が高いのですか?
なぜ以前から行っているように、下3桁までの測定を行わないのですか?
答は「こちらではお答えできません」と言うものでした。
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[2012/10/04 23:38] | 食の安全 | トラックバック(0) | コメント(3) | page top
消えない不信感!
食の安全については、いまだにはっきりしない状態が続いています。
今回の魚と野菜の記事についても、これが例外的なものか、日常的に起こり得ることなのか?私たちには正しく判断する材料が提供されていません。

魚については3.11当初から、検査がしっかり行われていない、と言う見方が多かったと思います。

岩手・宮城で魚が水揚げされると、盛んにニュースで取り上げられてきたが、その際に放射性物質の事が放送される事はほとんどなかったと思います。
誰が考えても海も海岸も連続していて、海流で放射性物質は拡散している。
なぜ青森から東京の海岸に掛けて徹底的に調査しないのか?多くの人が今も疑問に思っています。
だからこの地区の魚は敬遠するしかない!
少なくてもこれは風評被害ではなく、行政の対応が引き起こしている不信感です。


基準の258倍セシウム 南相馬沖アイナメで検出、過去最大値

中国新聞 8月22日(水)配信

東京電力は21日、福島第1原発から20キロ圏内の海域(福島県南相馬市沖)で採取したアイナメから、過去最大値となる1キログラム当たり2万5800ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。国が定める一般食品の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)の258倍で、1キログラムを食べた場合の内部被ばく線量は約0・4ミリシーベルトと推定される。

水産庁によると、これまで魚類の最大値はヤマメの1万8700ベクレル。海水魚に限れば昨年4月に採取されたコウナゴの1万4400ベクレルが最大値だった。

事故から約1年5カ月が経過しても依然として深刻な汚染が続いていることが明らかになった。福島県沖ではミズダコなどの試験操業を除いて漁を自粛している。

採取場所は南相馬市の沖合約1キロ(第1原発の北約20キロ)で、今月1日に水深約15メートルで採取したアイナメ2匹を合わせてすり身にして調べた。個別に調べると1匹が3万8千ベクレル、別の1匹が9300ベクレルだった。水産庁でもこの2匹を調べ、同レベルの濃度を検出した。

アイナメ以外にも20キロ圏内で7月18日~今月1日に採取された19種類の魚介類のうち、9種類の魚が基準値を超えた。このうちクロソイが490ベクレル、ババガレイが440ベクレル、コモンカスベが430ベクレルだった。

東電は9月にかけて周辺海域5カ所でアイナメや、エサになるカニやエビ、ゴカイ、海底土を追加採取して詳しく分析する。水産庁は「サンプルを増やして調べるしかない」としている。


宮城県の魚の価格が下落しているのは「風評被害と見ている」?

静岡新聞の記事です。
この認識がいつまでたっても、信頼が回復されない根本原因です。
また東電が保障すれば良いという問題でもないでしょう。
その結果として電気料金が値上げされ、国民負担が増加する

今一番すべき事は宮城県の魚が安全なのかどうか、正確なデータに基づく事実を、分かりやすく説明をする事。
リスクに関しては、専門学者の賛否両論を公開し消費者が選択する。
危険な情報は出さない→それでは買いたくても買えるわけがない。
冷静に考えると被曝のリスクを一番負うのは、復興支援と言って積極的に食べている人たちになります。
目先の・ごまかしの対応で復興できるほど簡単な状況ではなく、その愚策によって増加する負担は国民に回ってくる事を、しっかり認識していく必要があります。

遠くない時期に行われる選挙を、しっかり意識して行きましょう!

宮城県の魚

2万ベクレルの内部被曝が「健康被害が出るレベルではない」などと何を根拠に話すんでしょうか?

この方達が食べた野菜と販売されている野菜が、どれだけ安全面で違いがあるのか、なぜしっかり説明しないのでしょうか?
同じ福島の土地で採れた野菜が販売されているわけですから、この点が一番知りたいことです。


<内部被ばく>自家栽培の野菜食べ 福島の男性2人

毎日新聞 8月22日(水)15時1分配信

市場に流通しない自家栽培の野菜を食べた福島県の70代男性2人が、比較的高い1万ベクレル超の放射性物質を取り込む内部被ばくをしていたことが、東京大医科学研究所の調査で分かった。うち1人は約2万ベクレルに達したが、これによる被ばく線量は年0.85ミリシーベルトで、国が設けた食品からの被ばく限度(年1ミリシーベルト)は下回った。調べた坪倉正治医師は「健康被害が出るレベルではないが、自家栽培の野菜などを食べる場合は検査してほしい」と話す。

2人の男性は、同県川俣町と二本松市在住。今年7~8月、内部被ばく量を測定する装置「ホールボディーカウンター」を使い、体内の放射性セシウム(134と137)の量を調べた。その結果、川俣町の男性からは1万9507ベクレル、その妻からは7724ベクレルが検出された。二本松市の男性の内部被ばく量は1万1191ベクレル、妻は6771ベクレルだった。いずれも東京電力福島第1原発事故で放出された放射性セシウムを食品から取り込んだとみられる。

川俣町の夫婦は、同県浪江町の原木で自家用に栽培したシイタケや自宅近くで採ったタケノコ、干し柿などを毎日食べており、シイタケからは14万ベクレルを超す放射性物質が検出された。二本松市の夫婦は、この夫婦からもらった野菜を食べていたという。


今回の魚と野菜のニュースは、どちらもメディアが深く掘り下げるべき事だし、それがメディアの仕事だと思います。
ただ政府の情報を伝えるだけなら誰でも出来るわけで、現場の記者の方たちもおそらく面白くもなんとも無いのではないでしょうか?そんな風に感じてしまいます。

シリア北部アレッポで、ジャーナリストの山本美香さんが銃撃を受け死亡した事件!
この取材についてどのように考えれば良いか、私にはわかりません。
ご家族の悲しみは、計り知れないものを感じます。
しかしジャーナリストと言う名称が、とても誇らしく感じます。
誰もその名称に対し、異議を唱える人はいないと思います。

3.11以降のマスメディアの報道を見てきて、あなた達はジャーナリストですか?
そんな疑問を感じています。

もちろん現場の記者の方たちが、土日も無く・夜遅くまで働く姿も拝見しています。
根本原因は経営陣!
しかし経営陣に何も期待できないことは、今までの報道を見ていれば明らかです。

やはり変えることが出来るのは、若い現場の記者・編集に携わる方たちだと思います。
今回の山本さんの事件から「ぜひ報道のあり方について振り返ってみていただきたい」、そんな思いが伝わって欲しいと願っています。

[2012/08/23 22:50] | 食の安全 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
お茶の検査体制
お茶は静岡県の主要産業で昨年の放射能汚染で被害を受け、その影響は今年も引き続き現れています。
価格が下がり採算が取れないため、2番茶を断念するケースも出ているようです。
今回お茶の検査体制について、富士市農政課で確認しました。
■検査項目

・生葉・荒茶・製茶・・・検査不要(自主的判断で実施しても良い)
・飲用茶・・・検査実施/基準値10Bq/Kg/検出限界1.5~1.9Bq/Kg

生葉・荒茶・製茶の検査をしない理由は、飲用茶で問題なければそれらも100Bq/Kg以下なのでと言う事でした。
またお茶の葉は食べないので、県からの指示で検査不要となっているので、と言うような理由もあるようです。
さらに健康に関しては、国の基準は十分安全な値で決められているので健康に与える影響は無いということでした。

しかし例えば・・・
・製茶で100Bq/Kgという基準があるので、検査するべきではないですか?
・去年と比べどのくらい下がったか知りたいので、荒茶のデータが知りたいのですが?
と聞いても、上記説明の繰り返しになり製茶・荒茶のデータは入手できません。
何軒もの製茶業の方に確認しましたが、やはり飲用茶のデータしかありませんでした。
現時点で知りたい場合は、民間の検査機関で測定してもらうしかないようです。

■検査結果(市の公表値はこちら→→

全て不検出となっています。
検出限界から、1.5Bq/Kg以下ということだと思います。
500mlのペットボトル2本で、この基準値の対象となります。
これを安全と見るか、危険と見るか、今は独自で判断するしかないようです。

■懸念事項

1.県や市の考え方

飲用茶の10Bq/Kgだけの検査にすれば、出荷規制のかかる確率がとても低くなるので、業界だけの理由を考えれば、出荷しやすくなる事は間違いないと思います。
問題はこの10Bq/Kgは、絶対に安全と言えるかどうかだと思います。
安全ということが理解されれば、富士市の主要産業であるお茶に、明るい兆しが見えて良いはずです。
しかし実態はそうなっているでしょうか?
下表は、平成9年の静岡県のお茶に関するデータです。
(平成10年12月に科学技術庁が発行した、第40回環境放射能調査研究成果論文抄録集より )
お茶の汚染度震災前
測定対象が乾物と言う記載ですので、製茶または荒茶のデータだと思います。
磐田市と修善寺町のデータですが、最大で0.04/0.32です。
製茶でこの数値なら、飲用茶だと本当の意味で不検出だと思います。

1年たった今、お茶に関して真剣に取組まなければ、今後富士市のお茶に明るい兆しが戻るでしょうか?
少なくともガレキ焼却に伴う、大気への放射性物質降下物の増加の情報は、確実にマイナスになると思います。
しかしあるお茶屋さんの答に、唖然としました。
「これからそんな事(放射能)を気にしていたら、暮していけないよ!」
少なくとも飲食物を扱う立場の人が、口に出す言葉ではないと思います。

昨年の川勝知事の安全性を強調するアナウンスには、多くの人が違和感を感じたと思います。
危険を危険と認識し、それに対して正面から立ち向かわなければ、この歴史的に大惨事を乗り越える事は出来ないと思います。
子供達に被害が出てから対応する事だけは、なんとしても避けなければなりません。

私達は農政課に対して、次の質問をさせていただいています。



農政課 殿                             
富士の子供を守る会
2012年6月18日

製茶検査についての質問

先日製茶検査についての質問を、担当職員の方に質問させていただきました。
その際に説明されたことを会の中で議論いたしましたが、次の点がどうしても疑問であると言うことが大勢を占めました。
つきましては、今回その点に関して質問させていただきます。

Q1:飲用茶の検査でどうして製茶が100Bq/Kg以内と確定できるのですか

この点に関しては茶葉を食べる事もある点はもちろんですが、100Bq/Kgと言う基準値が設けられているのに、その検査を行わないで良いと言う理由がわかりません。
なぜ飲用茶の検査10Bq/Kgを持って、製茶が100Bq/Kg以内と確定できるのでしょうか。その法的根拠を含め、説明をお願いいたします。

Q2:飲用茶の10Bq/Kgという基準値で安全と言う根拠を教えてください

原発事故前は製茶や荒茶の汚染度が、0.32Bq/Kgや0.04Bq/Kgという低い値でした。(平成10年12月に科学技術庁が発行した、第40回環境放射能調査研究成果論文抄録集より)
おそらく飲用茶にした場合、更に大幅に低い値を示すと思います。
このように長い年月私達は、そのような低い汚染度のお茶を飲んでまいりました。
飲用茶で10Bq/Kgという基準値は、原発事故以前の100倍から1000倍以上の汚染度と想定されます。
(1)毎日大量に摂取するお茶の安全性について、これらの事を含め10Bq/Kgで安全と言われる根拠をお示しください。
(2)もし私たちが民間の検査機関で検査し、100Bq/Kg以上の値がでた場合は、どのような対応をしていただけるのでしょうか、教えてください。

Q3:1年経過したにもかかわらず製茶の汚染度が、原発事故以前の汚染度より大幅に高いと想定される理由とその汚染度を下げる対策方法について教えてください

なぜ一年経過した時点で製茶の基準値が高いのかその理由及び、どうすれば原発事故以前のレベルに戻す事が出来るのかその方法について、現時点で考えられることを教えてください。
                  

■この件に関する市のお問合せ先
農政課農業振興担当
電話:0545-55-2781(直通)
メールアドレス:nousei@div.city.fuji.shizuoka.jp


[2012/06/21 11:20] | 食の安全 | トラックバック(0) | コメント(6) | page top
放射性セシウム:福島市のコメから規制値超630ベクレル
11/16(水)次の記事が配信されました。
おそらく多くの人の目には触れず、見た人もほとんどの人が簡単に通り過ぎてしまう記事かもしれません。
ただこの事実はしっかり受け止めなければならない、とても重要なニュースです。

放射性セシウム:福島市のコメから規制値超630ベクレル

毎日新聞 11月16日(水)21時58分配信

◇政府が出荷停止検討

福島県は16日、福島市大波地区産のコシヒカリ(玄米)から国の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシウム630ベクレルを検出したと発表した。コメの暫定規制値超過は全国で初めて。政府は同地区のコメを出荷停止にする検討を始めた。

県は同日、大波地区の稲作農家154戸に出荷自粛を要請。厚生労働省は県に対し、同地区や周辺で収穫したコメのサンプル検査の強化と、既に流通したコメの追跡調査を要請した。

県や市によると、今月14日、地区内の一農家が自宅で消費するために保管していたコメの安全性を確かめようとJAに持ち込み、簡易測定器で測定。高い数値が出たためJAが福島市に連絡し、県で詳しく検査した結果、玄米で630ベクレル、白米で300ベクレルを検出した。農家はこのコメの出荷も予定していたが、まだ市場には出回っていないという。

大波地区は東京電力福島第1原発から約60キロ離れた中山間地で、154戸の稲作農家がある。原発事故による放射線量が比較的高く、福島市は10月18日から地区の全世帯を対象に、本格的な除染作業を進めている。この農家の水田はくぼ地にあり、沢水を使っているといい、周囲の放射性物質が蓄積された可能性があるとみられる。コメは収穫後に天日干ししていたが、市は「セシウムの濃度が高かったこととは関係がない」としている。

原発事故を受け、政府は17都県を対象に収獲前の予備検査と収獲期の本検査を実施。大波地区では9~10月に予備検査を1地点、本検査を2地点で行い、検出値は28~136ベクレルだった。県内すべての検査が終了し、佐藤雄平知事は10月12日、県産米の「安全宣言」をしていた。

厚労省監視安全課は「予備検査と本検査で何カ所も調べ、すべて規制値以下だったのに、なぜ今ごろ規制値を超えるコメが出るのか。消費者の信頼を得るには、いったん出荷停止とし原因を究明する必要がある」と話している。

野菜も米も肉も魚も全て今の検査は抽出検査で、全数検査ではありません。
しかも抽出されるサンプル数が、とても少ないのが現状です。
したがって今回のような検査漏れは、米以外でも当たり前に発生していると思います。
すでに流通し食べられている物もあるはずです。
これが国や県の「安全宣言」の実態です。

更に恐ろしいのは、例えば市場に出回り食べられた後でも「健康に害がないレベルで問題ありません」、と言うことで簡単に通り過ぎていきます。
汚染肉牛問題でも、何ヶ月も食べていた人がいたかもしれないのに、国はその人たちのフォローは何もしませんでした。
この状態が今後何年も続くことが想定されます。

心配なのは子供たちです。
これから何年も食べ続け、一回の量は少なくても蓄積され繰り返され、その間確実に細胞は傷つけられます。
人間の細胞には修復機能があり、多くの場合その傷は修復されます。
しかしそれには常に、修復されないリスクがつきまといます。
修復されなかった場合、細胞分裂が盛んな子供たちへの影響は、大人の何倍も高くなります。
専門家の間でも低線量被曝については、確定した結論はありません。
非常に深刻な結果が想定されると言う説もあり、ほとんど心配ないという説(特に国側の学者の見解)もあります。

今回の出来事から、国が推奨する説を支持することが出来ますか?
もし子供の健康を本当に守るなら、放射性物質の少ない食品を選択し、内部被曝を極力抑えることしか確実な予防方法はないと思います。
もし何年後かに、自分や自分の周りの子供に放射線障害が発生したら、あの時注意しておけば良かったという後悔と、もしかしたら自分の子供がという不安を抱えながら生きることになるかもしれません。

今富士市でも富士宮市でも給食の安全性について、心配されているお母さん達が増えています。
しかしその声は「国が大丈夫だと言っているから安心」、と言う声に押しつぶされている状況です。

その状況でも富士市では抜き取り検査ですが、給食の食材に対する放射能検査が始まっています。
もちろん完全に安全が確保できる方法ではありませんが、市として検査の必要性を認識しているから実施に踏み切っていると思います。(検査方法の改善・検査データの開示・食材の産地指定などが今後の課題だと思います)

富士宮市は、今のところ検査をする考えも予定もないそうです。心配ですね!
富士市とは異なり給食センターで一括して調理する方法なので、検査は実施しやすいと思いますが?
(富士市はそれぞれの学校が、個別に仕入れ調理しているので検査が大変)

いずれにしろ今回の記事をご覧になった方は、「食の安全」についてぜひ見直して欲しいと思います。

またイオングループ(マックスバリューを含む)では、食品の自主検査の実施を発表し、HPに検査結果を開示しています。
今後は自社独自の規制値50ベクレル/Kgを採用し、それを超えるものは出荷しないという方針のようです。
今週中にそれに関するポスターを店内に掲示するそうです。
(現時点ではトップバリューブランドの食品や自社農場の食品を中心に行うようですが)
完全ではないにしても、良い方向に向かっていると思います。

しかし「食の安全」に関しては、民間より市が先に対応して欲しいものです!

[2011/11/16 22:52] | 食の安全 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
主食の米は大丈夫?
福島の早場米について出荷が開始されましたが、本当に大丈夫でしょうか?
NHKニュースの伝えるところによると、以下の通りです。

・8/26
福島県は、収穫の時期が早い早場米について、県内のすべての農家を対象に放射性物質の濃度を調べる独自の検査を行っています。26日、行われた検査では、5か所の水田の早場米のうち、二本松市の旧大平村で収穫された玄米から、1キログラム当たり22ベクレルの放射性セシウムが検出されたということです。これは国の食品の暫定基準値の1キログラム当たり500ベクレルを大幅に下回っていて、福島県は食べても健康に影響がないレベルだとしています。また、この玄米を精米し、白米にしたうえで改めて調べたところ、放射性物質は検出されなかったということです。

・8/29
放射能検査で問題がないということが確認されたので出荷が開始されました。
福島ふるさとニュース(NHK)はこちら→→


米01
■福島県の早場米の検査結果
検出されず。
早速市内のスーパーに向けは出荷されました。
8/30日から郡山のスーパーなどで販売されるそうです。
これで消費者にとって本当に安心できるのでしょうか?

米02
■農家の方の感想
ホッとしました。
ただほんの一部でこれから大量に出てくるので、まだまだ不安があります。

米の放射性物質検査の説明会が、農家・消費団体を対象に福島市で行われました。
(農林水産省福島農政事務所と福島県が主催)



米03
■農家消費者団体の意見
いくら検査をし努力しても、消費者にわからなければ意味が無い。検査済みで本当に安心ですと言うシールを貼り、誰が見てもこれは検査したものなんだなとわかるようして欲しい。これはお米を通して全ての作物に通用するものだと思います。

米04
■県の見解
全てのものを検査となると物理的な問題とか消費者の皆様にお米が届くのが遅くなるようなことがあり、全数検査は難しいという趣旨の説明でした。
また検査をしていない稲わらを、牛舎の床の敷き藁に使っても良いか?と言う質問があり、県はまだ解答できないので時間が欲しいということでした。
この短いやり取りでも、県の出荷優先の姿勢がはっきり見えてきます。

農家・消費者団体の意見が正論だと思います。
消費者は早い出荷ではなく、全数検査をし安心して購入できる米を、安心が確認できる方法で出荷して欲しい!
それに対して県の見解は、米も野菜・肉牛・牛乳などと同様、あくまで出荷優先の考えは変わらないようです。
この姿勢が全ての食の安全の不信感の元だと、なぜ気付かないのでしょうか?


検査の具体的方法が不明でしたので、福島県農政事務所に確認してみました。

■1つの田んぼからの採取方法
四隅と真ん中から15株採取し、玄米の状態にして検査する。

■県内の田んぼの検査割合
旧市町村単位で実施すると言われても良くわかりませんでした。
たとえば田んぼ100の内何ヶ所ですかと聞いても、地区によりまちまちなのでということでわかりません。
ネット情報では200~300の内の1~2ヶ所くらいのようですが?
故意に難しくしているように感じてしまいます。引き続きもう少し詳しく調べてみます。
もしご存知の方は教えていただけると助かります。

■福島農政事務所地域第一課(会津若松庁舎)
・〒965-0057 福島県会津若松市町北町大字藤室字達摩183
・電話:0242-22-7381
・FAX:0242-22-7385

結局大丈夫?


1.検査数不足

結局、野菜・肉牛と同様の問題が、米に関しても残ってしまいます。
主食で多量に摂取しますので、残念ながら安心とは言えないと思います。
今回の早場米については、検査要望があった農家は全部実施しているようなので、検査数値を信じる限り安全だと思いますが、これから出てくる米については、全数検査は実施されないため安心とは思えません。

全数検査をしなくても安全と言うなら、しっかり説明して欲しいと思います。
今の状態では汚染米が出ない保障はありません。
更にブレンドされたら消費者は、産地で選ぶことも出来なくなります。
政府・県は、肉牛とは比較できないほど、大きな問題になると言うことがわかっているのでしょうか?

2.購入時点で検査済みかどうか、何ベクレルかわからない。暫定規制値が甘すぎる。

これも野菜・肉牛と同様の問題です。
上記農家・消費者団体の方の意見にも出ていましたが、購入時点で検査されたものかどうかわからなければ、意味がありません。更に検査済みでも数値表示が無ければ、安心して購入できません。
暫定規制値500Bq/Kgは、主食の米には他の食品より重くのしかかり、絶対許容できない数値だと思います。(もちろんこれに関しては個人差があり、いろいろな受け止め方があると思いますが)

3.汚染土壌で栽培しても安全だと言う説明が何もない。

どう考えても放射能に汚染された土壌で生産するわけで、誰でも不安に思います。
除染していないのにどうして大丈夫なのか、十分説明してもらわなければ納得できません。
米は日本の主食です。
汚染された農地でも米の吸収率が低いから・・・等、安全な理由があるなら国民にしっかりした説明すべきです。
それもせず勝手な基準値を作り、それ以下だから大丈夫として出荷を急ぐ、政府・県の姿勢はまったく信用できません。



米の購入意識調査/筑波大の既婚女性アンケート・・・9/4追記


9/3毎日jp(毎日新聞)に米の購入意識調査に関する記事が出ていましたので、主な内容について転載させていただきました。
結果は、検査・規制値(500Bq/Kg)に対する不信感の強さが、はっきり証明される形となりました。

(主な記事の転載)
東京電力福島第1原発に近い産地の今年の新米について、「放射性物質が検出されなくても買わない」という都市部の女性が関東で3割、関西では4割に上ることが専門家の調査で分かった。セシウム汚染拡大による主食への風評被害の深刻さが浮かび、専門家は「生産者の経済的被害を軽減するため、消費者意識を踏まえた対策を急ぐ必要がある」と提言している。

筑波大大学院の氏家清和助教(食料消費分析)が8月上旬、東京、大阪とその周辺で20~69歳の既婚女性を抽出してアンケートを実施し、2089人から回答を得た。

■質問
5キロ2000円の汚染の恐れがないコメ(A)と福島第1原発に比較的近い産地のコメ(B)の2種類が売られていた場合、Bがいくらならば買うか?


①価格にかかわらず「不検出でも買わない」という人の割合

関東:34.9%
関西:44.7%

②規制値(500ベクレル)の10分の1では「買わない」

関東:52.9%
関西:60.4%

③不検出ならAと同額以上でも買う

関東:28.9%

④規制値の500ベクレルに近い値が検出されたとしても「Aより安ければ買う」

関東:31.3%

氏家助教は「国の暫定規制値が安全かどうかはともかく、消費者を安心させる指標にはなっておらず、特に被災地から遠い関西の風評被害が厳しい」と指摘。それでも検出値が低ければ買う人の割合が増えていくことに注目し、「適正な検査を行い結果を明記すれば、より高い価格で売れる可能性がある。当面は消費者に汚染の程度を細かく伝えることが、経済的被害の軽減につながる」と提言している。

記事全文はこちら→→
[2011/08/26 13:27] | 食の安全 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
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