今日は一枚の写真から感じたことを!
これは昨晩(6/28)、富士市のある工場から立ち昇る煙の夜景です。
仲間が「素人写真なので上手くないけど」と言いながらも、そのリスクを伝えるために送ってくれたものです。
迫力のある煙が良く見える、中々の写真だと思います。
しかしこの近くに住む人にとって、これが歓迎されるものかどうか?
どう考えてもこの煙は、工場から排出されなければ存在しないものです。
本来この空のこの場所は、富士山からの風や駿河湾からのさわやかな風があるべき場所です。
何の躊躇もなく、胸いっぱいに吸い込める空気のはずです。

次は6/20の新聞記事です。
「工場夜景」観光資源化を(東部)
(2014/6/20 08:00) 静岡新聞
地域経済を支えた製紙を筆頭に工場群が存在する富士市。現在、工場群が発する夜間照明を「工場夜景」として、地域の新たな売りにできないかとの動きが民間を中心に始まっている。川崎市や北海道室蘭市といった工場夜景の先進地に「追いつき、追い越せ」と関係者は意気込む。
味気ない煙突やプラントが林立する光景は、日中は何の変哲もない工業都市の姿。しかし夜になると無数の光の粒が浮かび上がり、情景を一変させる。暗闇の向こうの富士山が絡むと魅力は倍増だ。
工場群を擁する企業も工場夜景の発信におおむね好意的。観光振興に力を入れる市とともに、官民で観光資源化に取り組んでほしい。この内容が本当に多くの富士市民の本心なのかどうか?
私達にはわかりませんが、このような考えがあることも事実だと思います。
しかし工場の夜景というからには、今回の写真のような煙を必ず目にすることになります。
もしこれが美しいと感じるとしたら、私達にはなんだか恐ろしい気がします。
東京オリンピック・世界文化遺産・富士市の工場夜景・・・・、県や市町における町おこしに類する報道があふれている現状は本当に正常なんだろうか?
本来なら地元で普通に働き、税金を納めることで成り立つ町が正常な姿ではないか?
町おこし・村おこしをすることは、もちろん悪いことではないが、それをしなけらば成り立たない現実があるとしたら、何か不自然ではないだろうか?
製紙の街であるなら、商品力のある製品、その技術力などをアピールすべきではないだろうか?
さらに、工業都市でありながら環境負荷の少ない街をアピールできる、そんな街づくりを目指すべきではないか?
東京オリンピックもリニアモーターカーも、今実施する必要があるのか?
今は一日でも早い、東日本大震災の復興に力を入れるべきだ!
こんな声も多くあります。
氾濫する経済最優先のメディア報道!
何かが違うと感じているのは、私達だけだろうか?
少なくとも地球温暖化やPM2.5など地球環境が注目される時代に、石炭火力発電や煙突の煙をアピールするような街づくりが本当に正しいかどうか?
子供たちにこのようなこと状況を、胸を張って伝えることができるかどうか?
今日はいただいた一枚の写真から、そんなことを感じました。