最近、浜岡原発再稼働の動きが、活発になっているように思いませんか?
あまり関心がない人でも、中部電力のテレビCM・折込チラシ・新聞広告は目にしたことはあると思います。 早ければ浜岡原発、年内再稼働?という情報が聞こえてきています。そして、それは現実のものとして迫っていると思われます。 原発再稼働推進派による広報活動が活発になっていることから、改めてそのように感じています。 原発再稼働は政府方針に沿ったものであり、産業界にとってもメリットの多いことであり、それは当然の動きだと思います。 今回、最近目についた浜岡原発再稼働に連動していると思われる、最近の主な事柄をピックアップしてみました。 これらはほとんど一夜漬けで調べたものなので、他にもあると思いますし、不十分な点はお許しください。 しかし今後、ますます増えてくることは確実です。 約一年半以上前から、富士市では原発再稼働に関する市民の活動はSTOPした状態だと思います。 他の案件に対応していたこともありましたが、県内3番目の人口を有する市としては情けない状況だと感じています。 残り時間が少ないことを肝に銘じ、できることから始めたいと思います。 11月(2015年) 常葉 山本隆三教授が浜岡原発地元4市を対象にアンケート調査を実施このアンケート調査は「日本のエネルギー・原子力政策に関するアンケート」という内容です。あくまで原発推進派の山本教授が、主に「エネルギー問題」からアプローチしたものだと思われます。 このアンケート結果がどのような形で、私達にフィードバックされるか注目していきたいと思います。 ただ浜岡原発再稼働に関する総合的な調査結果という面から見ると、次の点が含まれていないと思うので、あくまで原発推進の立場からのアンケート調査内容だと思います。 1.福島第一原発事故後、国民が最も心配する原発事故の被害とリスクに関する項目 2.巨大な東南海地震が、いつ起きても不思議ではない状況に対する見解 2.原発反対派から見た「エネルギー問題」に関する見解 ■アンケート内容→→こちら ■山本教授の見解とアンケート結果(途中経過)→→こちら ■これに関する地元市民団体の見解(新聞記事)→→こちら このアンケートは浜岡原発に隣接している4市に対して行われたものであり、再稼働の決定にはこの4市の民意が重要であることを示唆しています。 1/23 中部電力の新聞折り込みチラシ折込チラシは、原発周辺だけでなく富士市・三島でも確認されていますので、広範囲に配布されたとものと思います。(複数紙で確認)また今回省略しましたが、もちろん中部電力の新聞広告も掲載されています。 チラシ一面です。裏面付きPDFはこちら→→ ![]() 常時 中部電力の浜岡原発に関するテレビCM中部電力の浜岡原発に関連するテレビCMが、気のせいかとても目につきます。内容は複数準備されているようです。(下の写真は訓練編の一場面)※テレビCM 原子力発電→→こちら ![]() 1/30 御前崎フォーラム「エネルギーって、これからどうなるの?」電気新聞・これからのエネルギー委員会が主催する御前崎フォーラム「エネルギーって、これからどうなるの?」が1月30日、御前崎市民会館(静岡県御前崎市)で開かれました。こちらも原発推進の立場からの議論がされたと思います。290人の傍聴者が集まったようです。 ※全文は電気新聞→→こちら ※文中のこれからのエネルギー委員会についてはこちら→→ 開催のお知らせチラシ一面ですが、出席者を見るとなんだか開催目的がわかるような気がします。 ![]() 裏面付開催チラシPDF→→こちら 2/3 浜岡原発事故想定し避難訓練放射性物質外部流出時の避難は、その規模や気象条件がわからなければ、適切な避難は難しいと思います。また地震により道路が使用できない、がけ崩れが発生、火災が発生、津波の襲来、液状化現象・・・、あまりにも多くのリスクが想定されます。避難訓練は必要だと思いますが、実効性のある避難はあまりにも高いハードルだと思います。![]() 浜岡原発事故想定し避難訓練 新東名静岡SAでスクリーニング2/3静岡新聞県と中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)周辺の11市町は3日、静岡市葵区の新東名高速道上り静岡サービスエリア(SA)などで、原子力防災実働訓練を実施した。地震と津波が原因で浜岡原発から放射性物質が外部放出したとの想定で、原発から半径31キロ圏内住民の広域避難計画を検証しながら、関係機関の連携を確認した。 新東名静岡SAでは本県で初めて、高速道路施設を使った避難退域時検査を行った。各市町の一時集合場所からバスなどに乗り込んだ住民は、同SAに到着すると、駐車場に設置されたエアテント内で放射能汚染を調べるスクリーニング検査を受けた。 ・・・・・ 避難退域時検査で課題指摘 浜岡原発・防災実動訓練2/4静岡新聞静岡県と中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)周辺11市町による3日の原子力防災実動訓練。約94万人が暮らす原発の半径31キロ圏内から約300人の住民が参加し、2カ所に設けた検査場所まで実際に避難した。参加住民や行政、医療関係者などからは、放射能汚染を調べる避難退域時検査の実施方法について課題の指摘が相次いだ。 ・・・・・ 2/6 静岡県原子力県民講座静岡県主催の講座で、2/6三島開催でまだ間に合うのでお知らせしておきます。![]() 講師の一人、NPO法人「ハッピーロードネット」の西本由美子理事長(62)は昨年10月、福島県で子供たちが参加する清掃ボランティアの件で話題になった方です。 その内容に関し、私達は現地の状況が詳しくわからないので判断できません。 しかし放射線に関し、いろいろな見方がある中で、寛容な捉え方をしているのは間違いないようです。 (余談ですが) それにしても今の福島県は、多くの住民が住んでいる事実と、今なお避難を続けている住民がいるという相反する事実が存在する、危険なのか?安全なのか?危険だけど仕方なく住んでいるのか? 子供たちの甲状腺がんの発生率と同様、私達には良よく分からない状態が続いています。 「理解できない」としか言いようがない状況です。 2/9 静岡県防災・原子力学術会議平成27年度第2回原子力分科会の開催あまりなじみがないですが、詳しくはこちらのサイトをご覧ください。静岡県のサイト→→こちら傍聴は可能ですが、申し込み締め切りが明日までです。(2/5 17:00まで) 1要旨中部電力浜岡原子力発電所の安全性を検証する一環として、有識者で構成する静岡県防災・原子力学術会議原子力分科会を開催します。今回の会議では、浜岡原子力発電所に係る避難計画の策定上の課題等について、専門家の視点からの助言・提言をいただく予定です。傍聴のお申し込み平成28年2月5日金曜日17時00分までに、傍聴希望者の氏名、住所、電話番号(ファクシミリでお申し込みの場合は、電話番号及びファクシミリ番号)を明記し、また、件名を「原子力分科会傍聴希望」とし、電子メール(antai@pref.shizuoka.lg.jp)又はファクシミリ(054-221-3685)で静岡県危機管理部原子力安全対策課までお送りください。以上の状況は何を目指しているかと言えば原発の再稼働です。 そのことが正しい選択かどうかはわかりませんが、その考えは法律違反でもなく、産業界にとってはとても歓迎されることです。今回例として挙げた項目は、エネルギー問題・温暖化問題・電気料金などの切り口から見たもので、その視点から見ればそのメリットは理解できます。 しかし福島第一原発の事故を経験した今、国民の多くが危惧している「原発の過酷事故発生リスク」「巨大な東南海地震のリスク」についての視点では語られていません。 この点に関して正面から向き合わない限り、国民の理解は得られないはずですが・・・? 少なくとも推進派は向き合うことはないし、再稼働に際し向き合う必要もないようです。 川内原発・高浜原発の結果を見れば、「リスクにしっかり向き合うことなく」「法的根拠も覆し」再稼働を実現してきました。 県知事(県議会)と原発の地元市長(市議会)の同意さえあれば、再稼働は実現しています。 過酷事故のリスクも避難計画の不備も法的根拠さえも、再稼働の決定には影響を及ぼすことはありませんでした。 少なくとも今までは・・・! ![]() しかし浜岡原発は巨大な東南海地震が、いつ発生してもおかしくない時期に入っています。 もし上図の浜岡原発で、福島第一原発と同程度の事故が発生したことを考えてみましょう。 トップ写真のような爆発事故が起こったことを想像してみたらどうでしょうか? 地元4市はまず故郷を捨てることになると思います。 UPZ圏はどうでしょうか? 気象条件によって静岡・富士・沼津・三島も、重大な被害が発生します。 海を隔てた伊豆地区も同様です。 新幹線・東名高速はどうでしょうか? 日本は大丈夫でしょうか? ・・・・・数え上げればきりがありません。 原発事故は発生しないかもしれません!しかし 福島第一原発事故より、大きな事故が発生するかもしれません!そのような状況の中で静岡県民は、産業面のメリットも巨大地震のリスクも総合的に考え、正しい選択を迫られていると思います。 スポンサーサイト
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