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大気測定データから見えるもの-1
前回は正月の工場稼働が停止時と、工場稼働時の大気中の窒素酸化物測定データを比較しました。
当然、稼働時は高くなっていますが、富士市の測定局の位置により、データのバラツキがあることも確認できたと思います。しかしデータを見ただけでは、このデータのどこに疑問を感じていいるか?わかりづらいと思います。

富士市の大気環境に対する見解は、「環境基準を満たしているので問題ありません」と言うものです。
したがって問題ないと考えるのが、一般的だと思います。

ではなぜ私達が富士市の環境に対しリスクを感じ、何年にも渡って富士市に質問を繰り返しているか?
ただの心配性?偏った見方?・・・色々見方はあると思いますが、そのリスクを感じる一つが、次に示すような事実です。これは測定データに目を向けていて、初めてわかったことです。

富士市の測定データと東京の測定データの比較
富士市で窒素酸化物の測定データが最も高い測定局は、一般局では富士東小学校、自排局では富士市自排宮島です。一年を通し、ほぼこの2局が高い傾向を示しています。
今回は富士東小学校のデータを東京のデータと比較しました。実感として汚染の度合いを感じることができると思います。

直近の平日データとして、2017/01/19のデータで比較してみます。
東京のデータは「そらまめ君」で確認できます。→→http://soramame.taiki.go.jp/MstItiran.php

このサイトで東京都を選択すると、各測定局のデータを確認できます。今回は以前にも比較したことがある「甲州街道大原」のデータと比較しました。また今回はSPM(浮遊粒子状物質/オレンジ)のデータも、共通測定項目なので比較しています。
但し、SPMの単位はppmではなくてmg/m3に置き換えてください。

甲州街道大原(東京都)

この測定局の近くには大原交差点があります。大原交差点は次の図の通り、「環七通り」「甲州街道」が交差し、その上を「首都高速4号高速線」が通っています。交通量の多さは想像できると思います。
大原交差点の状況
この測定局のデータは次のとおりです。
20170119 甲州街道大原spm


富士東小学校

写真の通り周辺に畑もある、一般的なローカル風景だと思います。近くで交通量が多いと思われる道路は、上方向に約750メートル離れ、東名高速道路が通っています。写真にはありませんが、更にその約560メートル上には新東名高速道路が通っています。
201701富士東小学校写真
この測定局のデータは次のとおりです。
20170119 富士東小学校spm

比較結果

とても良く似た状況が確認できます。大都会の幹線道路の交差点データに匹敵するデータ!東京で「環七通り交差点」の混雑状況を経験しているので、初めてこのデータを見た時は信じられない思いでした。
しかし実際には「環境基準を満たしているので問題ありません」、これが法律で定められていることです。

■東京の測定局周辺の風景
20170125大原交差点の風景

■富士市の測定局周辺の風景
20170125富士東小学校風景

不思議な感じを受けませんか?

富士市の説明

この測定局が汚染データが高い原因を、富士市環境部に何度か確認してきました。当初の見解ははっきりした事はわからないということでしたが、現在は「東名・新東名高速道路の影響」というのが公式見解のようです。
この測定局の近くには目立った工場がなく、おそらくその影響だと思われます。

以上のことは、私達が富士市の環境にリスクを感じるきっかけの一つでしたが、本当のリスクを感じる理由はこの先にあります。
この測定局が最も測定値が高い場所とは言えない点もその一つです。

この測定局の立地場所の横には川が流れ、畑も広がり、大気が滞留することはないと思います。
この測定局の北側(東名高速道路方向)は、愛鷹山に続く傾斜地になっています。
状況により、大気の滞留が起きやすいと思われます。

またこの測定局は東名高速から、700m以上離れています。
もっと近い場所では?
更に、この測定局より測定データが高い「宮島自排局」の沿線では?

当然そのような疑問も浮かんできます。

私達が富士市に要望させてもらっていることは、「環境基準を満たしているから安全です」ではなく、今回のケースで言えば、より高い測定値が推測される複数地点での測定の実施や、よりわかりやすい安全性についての説明です。

今回はあまりにも環境が異なると思える2つの地区で、ほぼ同じデータが確認されている現状と、そこから推測される環境リスクについて、簡単にまとめてみました。
富士市ではまだまだ大気について、多くのリスクを感じる現象が発生しています。

工業都市の難しさがあり、市も大変な苦労をされながら対応していると思います。
規制を厳しくすれば環境改善は可能ですが、工場側の採算性の問題も出てきます。
しかも工場側からすれば、法律を満た上で稼働しているわけです。

この状況を打開するには、多くの住民の意思が働かなければ達成できないと思います。
すなわち「今のままで良い」ではなく、「改善していく必要がある」という意思です。
それがなければ行政も、法律の壁を超えて改善することは出来ないと思います。
但し、市長の強い意思があれば可能だと思いますが、今の市長は環境に問題ありませんという見解のようです。

交通の便もよく、気候も温暖、自然に恵まれ(海も山も湖も近い)、大きな潜在的力を持っている富士市。
その反面、製紙不況による収益の悪化は現実問題となっています。
更に少子高齢化・・・・etc、今後も市の財政負担は大きくなっていくと思います。

いま富士市は製紙の町から、発電所の町への変化が始まっています。
日本の2大製紙会社が現実に、富士市で工場建設という形で意思表示しています。

その姿を富士市民が望んでいるんだろうか?
将来の子どもたちに、自信を持って残せる町だろうか?

・ ・・・・続く



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[2017/01/21 22:13] | 富士市関連 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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