富士市の試験焼却
富士市で「試験焼却」を実施するニュースが流れ、心配する声が多くなっています。
島田市で試験焼却が実施されると、待ってましたとばかりに他市の市長さん達たちが、「試験焼却」と言いはじめています。
昨年の富士市長「がれき受入前向き発言」同様、県や国としては予定通りの発言なのかもしれませんがとても残念です。

昨年来、私達(ごく少数派だと思いますが)が、お願いし続けてきたことはとても簡単なものでした。
がれきを受け入れたいという、市長の意向はわかりました。
その前に主に次の理由から、今の焼却炉の性能を確認してくださいと言うものでした。
■富士市の焼却炉は古く、電気集塵装置を使用しています。
■放射性物質をろ過する事を想定している焼却炉ではありません。
■既に富士市の焼却ゴミからは、震災前の10~20倍と推定される放射性物質が焼却灰から検出されています。したがって放射性物質は既に大気中に放出されていると思われます。
■特に子供達の健康に直結する問題です。「安全」かも知れませんが「危険」かも知れません。だから調べてください。(ここで言う危険性とは、主に内部被曝に関するもので空間線量ではありません。)

この答えが得られないまま、試験焼却が進められようとしています。
市に対して昨年から何ヶ月もお願いをしてきた事だけに、この結果はとても残念です。
(詳しい内容はこちら→→

電機集塵装置の性能を考えるときの参考にしていただくため、ダイオキシンの排出濃度に関するバグフィルターとの違いを再掲させていただきます。
また今まで質問してきた項目は非常に多岐にわたりますが、その一部も整理して見ました。

富士市の焼却炉におけるダイオキシン排出濃度とバグフィルターとの比較データ!

その集塵性能はバグフィルターに比べ明らかに低くなっています。
富士市の1号炉と静岡市の1号炉を比べると、約50倍も数値が高くなっています。
これだけ高いという事はどういうことでしょうか?
(ダイオキシンの基準は1ng-TEQ/ということで、富士市の1号炉も基準値内ですがこれで安心できますか?)

各市のダイオキシン比較グラフ


これが放射性物質の放出とどのような関連があるか不明ですが、少なくともダイオキシンよりろ過が難しいとも言われている放射性物質。その集塵効果に疑問を持つ、十分な理由になると考えています。
またこれを機会にダイオキシンや他の有害物質についても、根本的な対策が必要ではないかと新たな疑問がでてきました。

おそらく市は説明会で、排ガス中の放射性物質は検出されませんと言う説明をされると思います。
実際、先日私はそのようにお聞きしました。測定方法は?国の規定によるものだそうです。
焼却前の放射性物質の量が不明で、しかも集塵装置付近の放射性物質の挙動その他の状態がわからない。
ダイオキシンの濃度は他市より何十倍も高い現実。
測定方法は国の指定した方法と言うだけで、それがどうして正しく測定できるかの説明はしていただけません。
しかしあくまでも「不検出」でしたという答えになると思います。
この答の妥当性を決めるのは、結局、富士市民の民意になると思います。




「富士市長のがれき受入前向き発言で、疑問や不安に思う市民がいます。簡単な説明会で良いので、その安全性について説明してください」ということも再三お願いしてきました。

■市の回答
・難しいと思います。

※実はこのことで富士市がどのような考えか分かるので、とても関心を持って何度もお願いしてみました。
市長が盛んに口にしている「安心」だとか「安全」だとかが本物であれば、「がれきを受け入れたい」と言うメッセージだけでなく、「このように安全だから」と言うメッセージや、「不安があればいつでも聞いてください」と言うメッセージを出すのが当然だと思います。説明会を実施すれば、市長の考えている事や安全性について伝える事が出来るので、断る理由はないはずですが、まったく聞こうとしませんでした。
これが今の富士市長の、市民に対する考えの全てだと私は考えています。

試験焼却の発言があってからも、説明会の方法や場所・開催日について再三確認してきました。

■市の回答
・まだ決まっていません。(3/8時点)

焼却場と最終処分場のある地区は、確実に説明会を開催するそうですが、それはどの地区ですか?

■市の回答
・「今は言えません」

それ以外の地区の人たちは説明を聞く事は出来ないのですか?

■市の回答
・今のところ、不明です。

セシウム以外の放射性物質の調査もお願いします。特にストロンチウム・プルトニウムについては、その影響の重大さから必須だと思います。

■市の回答
・未回答

「災害廃棄物」から砒素・鉛・アスベスト・六価クロムなどの有害物も検出されているので、しっかりした検査をお願いします。

■市の回答
・アスベストの検査は現地でやるので、富士市では実施しません。
・他の有害物質に関しては未回答。

現地のアスベスト検査の方法や頻度を教えてください。

■市の回答
・未回答

静岡県の場合処理費用が10万円/トンと聞いていますが、どうしてこんなに高額になるんですか?

■市の回答
・わかりません。

復興が進まないのは「災害廃棄物の広域処理」が進まないのではなく、政府の政策的な原因が主だと言う意見がありますが、富士市はどのようにお考えですか?

■市の回答
・いろいろな見方があると思います。

・・・・・この他多くの質問をさせていただきました。
このブログでは富士市民として富士市に関係がある情報に関しては、できるだけ市に確認することを基本にしています。
そのため昨年から時間が許す限り、担当部署をお伺いし話を聞いてまいりました。
その上で今の富士市長の発言を聞く事は、とても残念です!


前置きが長くなりましたが、今のように答が得られないまま事が進んでいく事は本意ではありません。
一応手順は踏んだという思いがありますので、これからはもう少し必要と思える情報や疑問点は発信していこうと思います。




最終処分場がない県内の他市の焼却灰を富士市で受け入れる?

2月にこんな情報がネット上で流れました。
まさかそんな事はないだろうと思いながらも、市議会議員の情報と言う事で気になり市に確認しました。

■市の回答
・その話は聞いていません。
・たぶんそれはないと思います?
・ただ最終処分場は「株式会社富士環境保全公社」という民間企業なので、法的には可能だと思います。
・富士市が約22%株を保有している第3セクターです。
・3地区の住民の方の同意は必要だと思います。

以上のような回答でした。
絶対ありませんと言う回答を期待していましたが、少なくともそのような回答はありませんでした。

いずれにしろ今後、三島市等の最終処分場がない地区は「災害廃棄物の広域処理」にどう対応していくのでしょうか?注目して行きたいと思います。

富士宮市も最終処分場を他市に依頼している事を理由に、受け入れは難しいという事になっていましたが、3/6市長は突然試験焼却の意向を表明しました。
普通は「受け入れ先が決まったので試験焼却・・・」と表明するのが道理だと思います。
静岡県の「災害廃棄物の広域処理」に関しては、昨年の知事発言からすべてこのようなパターンで、住民の声など何も聞かないうちに進めています。

このことは市民がしっかり認識すべき、とても大事な事だと思います。
何も声を届けなければ、このままどんどん進んでしまいます。


まさか富士市の新しい処分場をあてにしているとは思えませんが、皆さんにも一度確認していただきたいておくと安心できると思います。お問い合わせは下記!

富士市廃棄物対策課
電話:0545-55-2769/ファクス:0545-51-0522
メールアドレス:ka-haikibutu@div.city.fuji.shizuoka.jp


焼却場のある広見地区で住民説明会はもう実施されたんですか?

そんな問い合わせをいただきましたので市に確認しました。

■市の回答
・実施していません。

と言う回答でしたのでそれを伝えましたが、どうも詳しく話を聞くと住民説明会と思われる内容でしたので、再度市に確認しました。

■市の回答
・それは説明会ではなく、今度試験焼却の説明会を実施するので、その挨拶に行ったという回答でした。

説明会の開催日はまだ決まっていない中で、このようなことは誤解を招くのでは?と言う意見は、担当者の方に伝えました。
何はともあれ住民説明会の方法・日程・地区など、早く決めていただきたいと思います。
出来れば誰でも参加でき、質疑応答がしやすい説明会を開催してくださいとお願いしています。


最終処分場の底部に、劣化や地震等で亀裂が入ったらどうするんでしょうか?

これも気になる点なので質問してきました。
■市の回答
・警報装置がついていますので、破損したらすぐわかります。

破損箇所がわかったとして、どのように補修するんでしょうか?
■市の回答
・調べて答えますといったまま、回答が得られていません。(1ヶ月以上たちますが)
3/8次のような回答がありました。
・破損箇所があればボーリングして破損箇所を修復します。

※しかし実際に補修といっても、放射性物質や有毒物質が埋まっているところを掘り返し、修理する事は出来るんでしょうか。(下図は最終処分場の断面図と底部のシート等の構造です。その下にアスファルトの層があります。)

最終処分場断面図


この処分場は平成15年4月から埋め立てを行っているようですが、昨年より大量の放射性物質の埋立てが始まりました。(昨年からの一年間で、推定で数億ベクレルの放射性物質)
これらの影響がなくなるのまでは、100年以上かかるといわれています。
今までもそうですが、これからも大雨や地震は発生します。
もし予想される東南海地震が発生し震度6以上の揺れが来た時、底部も側面もその揺れに耐えられる保証はまったくないと思います。また液状化も当然予想され、複合的にどのような事態になるかまったく予測できません。
実際に亀裂から地下水に入り、水道水の検査で異常がでた時には、止めようがあるんでしょうか。
その時にはすでに相当量の放射性物質や有害物質が、地下に流失していると思います。

もちろんこれで安全ですよと言う納得できる説明があれば良いですが、担当者の方としても国の規定がある以上、それを守る事以上のことは答えられないと思います。
このようなことも、やはり市民の民意がなければ動かないのでしょうか。

出来れば100年以上の耐久性を持つ堅牢構造で、放射性物質の保管にも対応、万一の時も修復が可能な新しい処分場を造り、そこに今の処分場のゴミを移すべきだと思います。

もし何か起きたとき最大の被害者になるのは、やはり今の子供達だと思います。
これ以上不安のあるものを、子供達に残すことは絶対にすべきではありません。

今後もいろいろ情報やデータが出てくると思いますので、できる限り発信して行きたいと思います。


また奈須りえ区議会議員の定例会での質問は、今の「災害廃棄物広域処理」についてぜひ聞いていただきたい内容ですので、次に再掲させていただきます。
まだの方はぜひご覧ください。

これが正しいとか、間違いだとかではなく、マスメディアが伝える情報しか目にする事がない方たちに、このような情報を見ていただき、比較していただき、どちらを選択すべきかお考えいただければと思います。

大田区:奈須りえ区議会議員/定例会の質問

大田区議奈須りえ

とてもわかりやすく「災害廃棄物広域処理の課題」がまとめられています。
ぜひ全文ご覧ください。

動画もぜひご覧くださいこちら→→

・・・しかし、よく読めば、災害廃棄物の総量は約2,300万トンで、そのうち広域処理分は約400万トンと言っていますから、広域処理の割合がおよそ十数%で、仮に広域処理分がすべて処理されたとしても9割近いがれきの山は残り、被災地の災害廃棄物の処理が進まない理由が広域処理受入れ以外のところにあることがわかります。

しかも、この記事では、災害廃棄物総量に、国が原則県内処理としてきた福島県分まで含めているのが気になります。福島県の災害廃棄物も広域処理の対象になったのでしょうか。
こうした報道のしかたにより、災害廃棄物広域処理が進まない理由が、受け入れに反対する住民だけのせいにされることはないでしょうか。

岩手県に聞いたところ、現地で災害廃棄物の処理が進まないのは、復興計画がたたないからとこたえています。

まさか、復興の進まない理由を国民に転嫁するために情報提供しているはずはないと思いますが、こうした報道がなされることで、被災地の災害廃棄物の処理が進まない本当の理由ががれき受け入れ反対運動にすり替えられてしまうことを心配します。・・・
全文こちら→→





■お礼とお願い!

このようなローカルで、細々情報発信しているブログに対しても、励ましていただいたり関連情報を教えていただいたりすることがあり、とても感謝しています。ありがとうございます。

しかしどうしても理解できない意見が寄せられる事もあります。
特に「がれき問題」に関しては多いようです。
それに関して次のように感じています。


先日こんな話を聞きました。
「新聞の読者の声欄を読んでいると、「がれき受入」に対する賛否両論がありますが、反対と考える人はただ反対、反対と言うだけでなく、行政に対してこういう事をしたらどうか、こういう事は出来ないのかと具体案を上げているのに対して、賛成する人は具体案の提示はなく感情論を前面に協力しようと言う意見が目立ちます」

そんなんです!
賛成する人たちは苦労して捜さなくても、テレビや新聞がたくさんその理由を伝えてくれます。
国や県や市も同じように、いかにそれが必要かわかりやすく伝えてくれます。
しかもその危険性については出てこないので、疑問を持つ必要がなくさらにわかりやすいくなります。
だから復興支援、困った時はお互い様、絆・・・そんなわかりやすい感情が、自然にでてくるのだと思います。

でも何か変だぞ!子供の健康は大丈夫だろうか?と疑問に感じたらそこからが大変です。
自分で一生懸命その答を捜さなければなりません。
しかし答がわかっても、そこからがまた大変。多勢に無勢!
どうやって周りに伝えれば良いのだろう?場合によっては変人扱い。
だから反対反対ではなく、代替案まで考える。
それでも旦那さんや親兄弟にも、わかってもらえないこともある!
でも子供の顔を見れば「絶対守るぞ」と思いなおし、逆風に向かいながら進もうとしているのが、多くのお母さんたちの今の姿だと思います。

これは島田市の試験焼却に関連し、細野大臣に要望を伝えているお母さん達です。私はこのお母さん達がどんなに勉強し、努力し、悩んできたか知っています。
単純に放射能が怖いから反対だというお母さんなど、私は1人も知りません。
このようなお母さん達さえ「自分さえ良ければ良いのか」と批判する人がいます。
TV・新聞だけの情報でこの問題を考えている人たちの何倍・何十倍も、このお母さん達は被災地復興の事も勉強し、考えている事をここで断言しておきます。島田市のお母さん達


このブログにも「被災地の事は考えないのか?」「自分さえ良ければよいのか?」そんな意見が届きます。
「そんな事ありません」と答えるしかありません。
これらがある意図を持って書かれていることはすぐわかります。
今後はこのような意見に関しては、回答する事は出来ませんし、場合により削除させていただきます。

このブログはまず子供の健康や安全を守る事を主な目的にしております。
その趣旨に賛同いただける方にご覧いただき、できれば協力して同じ方向を目指せればという思いで作成しています。

異なるお考えをお持ちの場合は、ぜひご自分でネット上のいろいろな手段を用いて主張されたり、街頭でチラシを配ったりして主張していただきたいと思います。
またその内容により、市や県や国に直接訴えていただきたいと思います。

なにぶん時間のない中で作成しています。
異なる考えまでもを変えていただくような議論をしていく余裕もありません。
またこれからは、少しあわただしくなるかもしれません。
そのような状況ですので、当ブログの趣旨に反すると思われるものに関しては、削除させていただく場合がありますがご了承ください。
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[2012/03/04 17:14] | がれき問題 | トラックバック(0) | コメント(3) | page top
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コメント
管理人様

 いつも分かりやすい内容をありがとうございます。
 
 「現地で瓦礫を処理できない」=広域処理ではありません。
・瓦礫を固めて現地の防波堤の基礎にする。
・瓦礫を固めて高台の土台とする。
・福島原発の敷地で処理する。
・福島原発に面する海はセシウム等が沈殿しているので、それを海に拡散しないために、福島原発の海を瓦礫で埋め立てる。
 などなど、案は考えればいろいろある。

 まだまだあきらめません。
[2012/03/10 20:26] URL | Yensid #mQop/nM. [ 編集 ]
Yensidさん

いつもいろいろなアイデアありがとうございます。
燃やさない処理方法一番良い方法だと思っています。
実際に提案もされてきたようですが、今のままでは実行される事はないと思います。
可能性があるとしたら「災害廃棄物の広域処理」をとめる事だと思います。
何しろ多くの市民が、政府・マスメディアの情報を妄信することなく、実際に今起こっている事、起ころうとしている事に目を向けて欲しいと思います。
そのためにもあまりにも微力ですが、情報発信続けていきます。
[2012/03/12 14:52] URL | 管理人 #- [ 編集 ]
管理人様

 そうなんですよね。燃やさないことが一番ですよね。
 本日朝のNHKで、アナログ時代のブラウン管テレビが被災地で役に立つと・・・
ブラウン管のガラスには放射線を遮ぎる素材がありそれをセメントに混ぜると多少は放射線を遮りことができるとやっていました。
そのセメントを使い瓦礫を固めて、埋めることが最善ではないかと。

 前回アイデアをいくつか書きましたが広域処理はその中でも費用面や安全性を考えると一番下くらいのアイデアのはずですが
目的が「被災地復興」ではなく、利権ならば一番プライオリティが高い案なのでしょう。
それしか考えられません。
「被災地復興」が最大の目的ならば、雇用が発生する現地処理が一番プライオリティが高くてよいはずです。
それでも処理しきれない場合は、福島へ持っていく。
と誰でもわかるはずですが。
北九州の議会が手を上げましたが、輸送費考えたら、まずは福島でしょう。
目的が利権だからでしょうね。
[2012/03/13 10:37] URL | Yensid #mQop/nM. [ 編集 ]
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