「災害廃棄物広域処理」の疑惑
環境ジャーナリスト青木泰氏より、「震災ガレキ二重カウント問題」の続報をお知らせいただきました。
秋田県が受け入れる予定の岩手県野田村の震災ガレキについても、不透明な状況がでてきました。
今後しっかり注目していかなければならない、「災害廃棄物広域処理」の重要疑惑となっています。
環境ジャーナリスト青木泰氏より、「震災ガレキ二重カウント問題」の続報

7月30日、北九州市や東京都へのがれきの二重カウント問題の当事県である宮城県にご通知書を提出し、その件は、河北新報で大きく報道されました。(下記掲載記事)
ようやく新聞で、2重カウント問題が表現されるようになりました。

7月31日には、秋田県と秋田市にご通告書を提出し、ここでも記者会見しました。 こども未来ねっと主催で、斉藤弁護士、秋田大学村上東教授、青木泰他市民が 約10名参加しました。(下記掲載記事)

がれきの広域化問題では、宮城県関係は、北九州し、そして東京都が問題として残っていますが、そのほかの自治体は、岩手県が改めて問題になっています。大阪、静岡、秋田、富山などです。そこで岩手県問題を調査しつつ、岩手県野田村からがれきを受け入れようとしている秋田県を市民団体と共に訪ねました。

秋田県は岩手県の野田村からがれきを全県で5万6500トン受け入れる予定でしたが、野田村のがれきは、当初広域予定量18万トンと発表していたのが、実際は1.8万トンしかなかった。(埼玉新聞)という報道もあり、その点を中心問題として、記者会見をしました。秋田県庁記者クラブでの記者会見の様子は、
IWJで実況中継されると共に、幾つかのTVなどの放送局、新聞社が取材しました。秋田の市民の人が送ってくれた記事をご紹介します。(下記掲載記事)

がれきは、通常は、廃棄物として、処理にお金がかかる厄介物です。

ところが国の交付金で、95%~100%手当てが行われる予算措置が決定した後は、通常の有価物と同様に取り扱われることになります。処理の権限を持ったところが、処理を何処に委託するかで、利権が発生することになります。

つまり厄介物で、処理処分を互いに押し付けあうものから権限をめぐって取り合いになるものに変わっていたのです。今回の秋田県ー岩手県の野田村のケースでも、がれきの量の報告が、「多めに間違って行われていた」という問題だけではすみません。

多めに発表していたのをチェックしたのは、埼玉県の市民団体であり、このようにチェックされていなければ、排出側と受け入れ側で、適当に「大容量」をカウントし、契約を交わし、その分国の交付金を詐取することが行われていた可能性があります。
なぜ10倍もの広域予定量がカウントされていたのか?なぜチェックされていなかったのか?場合によっては、詐欺罪の未遂事件に発展する可能性もあります。

この秋田の会見は、 こども未来ねっと主催で、斉藤弁護士、秋田大学村上東教授、青木泰他市民が約10名参加しました。
広域化の問題がようやく広がりつつあります。

青木泰

下記は、通告書の野田村についての記載部分です
事実関係を早急に調査し、はっきりさせなくてはいけない重要項目です。しっかり確認して行きましょう。

2)野田村が広域化を必要とするがれきの実態は?


(1)野田村が広域処理を依頼した自治体
秋田県にがれき広域化の依頼を行ってきた岩手県の野田村は、秋田県以外にも埼玉県、青森県他にもがれきの広域化処理の依頼を行っている。
埼玉県―5万トン。太平洋セメント、三菱マテリアル、その他市町村。
青森県―11万6千トン(宮城県分を含む)、八戸市、岩手県、八戸セメント会社との間で基本協定。
秋田県―5万6500トン
以上概算で、10万6500トン、プラスアルファとなっている。富山県にも野田村から運ばれる予定になっている。
またこの他不燃物については、仙北市が野田村からのがれきの受け入れ表明をしていたが、当初予定していた不燃物が、「破砕処理機の設置場所」の不具合などにより、早くても8月と言う状況となっている。(河北新報6月23日)

(2)野田村の広域処理予定量
埼玉県で調査したところ野田村ががれきの広域化を予定している量は、2万トン弱であり、野田村から埼玉県に依頼があった5万トンをも下回ていることを、今年6月議会で報告し、埼玉県では実質がれきの広域化処理については、中断状態に入った。

(3) 野田村のがれきの発生量は、今年5月21日の見直し発表後14万トンから17万6000トンに増加しているが、広域化処理にあたって受け入れ自治体がこれまで発表してきた受け入れ総量と、野田村自身が発表している広域化必要量の間には、最大で10倍近くの開きがある。
(4)まとめ
したがってまず秋田県は、野田村における実態をまず調査するとともに、何故このような過大な広域化策が他自治体に打診されていたのかという点を調査する必要がある。

以下は、上記関連新聞記事です。

がれき訴訟・北九州原告団が仙台で会見 村井知事「残念」

河北新報社/2012年07月31日

 宮城県石巻市の震災がれきを北九州市が引き受ける広域処理をめぐり精神的苦痛を受けたとして、北九州市と宮城県に約1500万円の損害賠償を求め提訴した北九州市民ら原告団は30日、宮城県庁で記者会見し「北九州市への処理委託は違法」と訴えた。
 原告団は、宮城県が石巻地区(石巻市、女川町、東松島市)のがれき685万トンの処理委託契約を鹿島東北支店などの共同企業体(JV)と締結したにもかかわらず、同じがれきを北九州市に処理委託することは「二重契約に当たる」と主張。処理費は国が全額負担することを指摘し「国の交付金を二重取りする詐欺行為だ」と批判した。
 提訴に対し、村井嘉浩知事は同日の定例記者会見で「訴訟は残念。北九州市民の代表である市長も市議会も受け入れるべきだと判断しており、受け入れは市民の総意だと思っている」と述べた。



東日本大震災:がれき実態調査、必要性を指摘 知事らに市民団体 /秋田

毎日新聞/2012年08月01日地方版

 東日本大震災で発生した岩手県野田村の災害廃棄物(震災がれき)受け入れを巡り、がれきの広域処理に反対する環境ジャーナリストの青木泰さん=東京都=らが31日、県庁と秋田市役所を訪れ、同村のがれきの実態を調査する必要性を指摘する佐竹敬久知事と穂積志秋田市長宛ての「通告書」を提出した。

 青木さんと、「放射能を拡散させない市民の会」の村上東・秋田大教授、斎藤利幸弁護士=福岡県=らは同日、県庁で記者会見。秋田などが同村から受け入れる震災がれきの総量は、同村が広域処理を求めている量より多いと主張し、「なぜ過大な広域化策が他自治体に打診されたのか、調査する必要がある」と指摘した。



20120801秋田の新聞記事


静岡県のアンケート調査結果
そんな中、静岡県が行ったアンケート調査結果が報道されています。

がれきの広域処理について賛否を尋ねた設問では、「賛成」と「どちらかといえば賛成」は合わせて81・9%(506人)、「反対」と「どちらかといえば反対」の合計7・9%(49人)を大きく上回った。

・・・賛成した方たちに、ぜひ上記状況も知っていただきたいと思います。
それでも賛成するでしょうか?

「島田の焼却結果知り安心」県アンケで4割

2012年7月30日/読売新聞

県が震災がれきの広域処理を巡り、県政インターネットモニターにアンケート調査を行ったところ、島田市の試験焼却を踏まえて「安心できるようになった」と答えた人が4割に達したことがわかった。県廃棄物リサイクル課は「引き続き丁寧な説明を続けて、理解を求めたい」としている。

調査は今年6月、県内に在住または通勤・通学している15歳以上のモニター692人を対象に実施され、618人から回答を得た(回答率89・3%)。

島田市が今年2月に岩手県山田町の木材チップを試験焼却したところ、焼却灰の放射能濃度は1キロ・グラムあたり64ベクレルで、排ガスなどの放射性物質は「不検出」だった。

この結果を受けての考えを尋ねたところ、「受け入れに不安を感じていたが、結果を知って安心できた」は39・6%(245人)、「もとより不安を感じていない」は40%(247人)だった。「結果を知っても不安は解消できない」は14・6%(90人)に上った。

がれきの広域処理について賛否を尋ねた設問では、「賛成」と「どちらかといえば賛成」は合わせて81・9%(506人)、「反対」と「どちらかといえば反対」の合計7・9%(49人)を大きく上回った。

居住する市町のごみ処理施設でがれきを処理することについては「大いに支持する」と「多少の不安があるが、支持する」が計71・2%(440人)。「不安であるがやむを得ない」は17・3%(107人)、「不安であり、撤回してほしい」は7・4%(46人)にとどまった。

「不安であるがやむを得ない」「不安であり、撤回してほしい」と回答した人に、最も不安に思う理由を尋ねたところ、「放射性物質による健康被害」が66%(101人)で最多だった。
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[2012/08/03 14:29] | がれき問題 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
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コメント
信用しないほうがいいですよ
>広域処理について賛否を尋ねた設問では、
「賛成」と「どちらかといえば賛成」は合わせて81・9%…

もう行政やメディアがやる世論調査なんて
信用しないほうがいいですよ。
核については
平気で人を殺傷するマターだから。
現にこの広域処理じたい
健康被害出るのをわかりきって
推し進めていますよね。
世論調査を都合のいいように
でっち上げることくらい何とも思っていないでしょう。

そもそもこっそりやって、
多くの人が気に留めていない
広域処理に8割近くの人が賛成なんて
変ですよね。でなきゃよっぽど誘導的な
質問の仕方なのかな。

ひょっとしたら
選挙だって不正はあるんじゃないですか。
鹿児島も山口も開票と同時に当確出たらしいですよね。
原発事故以来どこの首長選挙も
全員推進派が当選なんて
いくらなんでも不自然すぎる。

世論調査も選挙もしょせんは密室作業かつ
庶民は行政やメディアのすることに
何の疑問も抱いてないのだから
ある意味やりたい放題でしょう。

また広域処理をあきらめたかのような
態度を示してくるのにも注意した方がよい。
ほっとした束の間
実はやります
なんてやられらたら
こっちはもう疲れた、どうでもいいや
みたいな精神状態に追い込まれますよね

我々はもっと疑り深く変なことには
即、声をあげるようにしなきゃなりません。
また自分の命を守るためには
大変かもしれないけど集中力をキープ
していかなければ。
とにかく変なことするなら
さほど効果のない反対運動、とか署名よりも
納税拒否や不買などの意思をしめすことでしょう。
[2012/08/05 06:15] URL | くまむし #3e7TFZUU [ 編集 ]
日本を核の実験場にするな!!
>1988年の日米原子力協定付属書4は
六ケ所村商業用再処理施設や高速増殖炉もんじゅなどを列挙
米国自身は技術的に未完成だとして再処理施設の運転は行っていない
にもかかわらず一連の施設建設への同意=日本を「実験場」
とすることを意味

http://www.jcp.or.jp/akahata/html/senden/2011_genpatsu/index06.html 2012.01.27 02:21hanachancauseがリツイート


http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20120127/p1

やはり広域がれき処理も
これらの一連の流れに中に
あるのでしょうか。

私たちは子供たちのためにも
生存権を守るために
正当防衛行為が必要でしょう。
[2012/08/05 08:53] URL | くまむし #3e7TFZUU [ 編集 ]
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