除染後の学校に戻る(広野中学校)
8/27(月)に放送された「福島ふるさとニュース(NHK)」の中で、校舎・校庭の除染が進んだと言う事で、元の学校に戻ったある生徒の状況が放送されました。
228人の中で、戻る事を選択したのは31人だけ!
一年半たってもまだまだ続いている、福島県の辛い現実です。


広野町に戻る1
「原発事故の後いわき市の学校に間借りしていた広野町の中学校が、除染が進んで校舎や校庭の線量が下がったとして、元の校舎でおよそ一年半ぶりに授業を再開しました。」
しかし戻ったのは228人中わずか31人。
80%は避難先に残ったままです。
保護者達は学校に戻すべきかどうか、厳しい選択を迫られています。

広野町に戻る2
「慣れ親しんだ環境で子供をノビノビ育てたいと町に戻る決意をしました」
お母さんはこのように話しています。

広野町に戻る3
「ここの山が少し線量が高いので、子供達を少し急がせて行きます」
線量は0.6くらいだそうです。
走って通り抜ける姿は、なんとも辛い光景です。
私の住んでいる静岡県富士市では、とても想像できない線量です。

広野町に戻る4
校舎と校庭の除染が済んだと言っても、このような山がある地形では、とても全て除染する事は出来ないはずです。
風が吹けば放射性物質が運ばれ、マスクなしでは危険を感じてしまいますが、実際はどうなんでしょうか?

広野町に戻る5
「戻ってきたくても、戻ってこれない友達がいるので・・・」と話しながらこみ上げる涙が、今の現実の全てを表しているように感じました。

広野町に戻る6
およそ一年半ぶりに戻った31人の学生達。
今後自分の居場所として、安心して学校生活が送れると良いですが?

広野町に戻る7
それでもみんなと話す姿は、とても楽しそうです。
ごく当たり前の姿が、とても印象深く感じてしまいます。

広野町に戻る8
最後のアナウンサーの言葉「それぞれが選んだ道が、最善の道だったと思えるようにみんなでして行きましょう」
これだけは、有り得ない事だと感じてしまいました。
危険を避けるため避難を選択した人、危険をある程度覚悟しながらも戻る事を選択した人、こんな相反する選択をしなければならない現状に、疑問を投げかける事が正しい報道だと思います。

この報道は「避難先からなるべく故郷に戻すために企画された」ものではないと信じたいですが?

福島県は当初から専門学者を使い「100マイクロシーベルト/hを超さなければ、全く健康に影響及ぼしません」「外で遊ばせて大丈夫です。マスクをしなくても大丈夫。もちろん普段通りの通学も問題ありません」など、徹底した安全神話を広報してきた経緯があります。
さらにそれらの発言に多くの非難が集まると「100マイクロシーベルト/h」が「10マイクロシーベルト/h」の誤りであるとして訂正しています。
そんな訂正で許される事ではない重大な事であるにもかかわらず、その学者が福島県立医科大学副学長として、いまだに大きな影響力を持っています。

一度高度に汚染された広大な土地の除染など、どう考えても無理だと思いますが、莫大な費用を掛けて除染をしようとしています。
そして危険が存在しているにもかかわらず、福島県に人を戻そうとしています。

例えば・・・
静岡県富士市は交通の便も良く、気候も温暖です。
しかし本年度の市の予算は、前年度に比べ-34億と大幅に減少しています。
景気後退による税収減も明らかだと思います。

福島県はさらにとてつもなく大きなハンディーを負っているわけで、どう考えても当面経済発展など見込めるとは思えません。企業が積極的に進出するはずもありません。

その原因は明らかに放射性物質の影響です。
今後最も問題とされるセシウム137は、30年たっても半分になるだけです。
60年たっても1/4です。

そのような状況の土地に、危険も存在する土地に、子供達を戻して良いでしょうか?

今回の「元の校舎で1年半ぶりの授業」と言うNHKの報道は、とても復興が進んでいるとは考えられない、逆に重い課題を提供したものだと感じました。

このような現状に疑問を感じた我々は、どうすればよいでしょうか?
近く実施されると思われる総選挙!
原子力村を始め、このような社会を推進し・放置してきた「自・公・民」と言う政党だけには絶対投票しないぞ!
そんな思いが強くなった今回の報道でした。

ニュース動画はこちら→→
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[2012/08/30 06:11] | 福島県関連 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
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コメント
「建築用アルミ建材メーカーのSUS(静岡市)は、福島県須賀川市の事業所を拡充、新工場を建設する。生産能力2倍に」(8月28日日経静岡版)
これ、どう思いますか。
[2012/08/30 15:43] URL | 福島人 #TrgG7DgU [ 編集 ]
福島人さん

コメントありがとうございます。
このニュースはテレビでも放送されていたので覚えています。
個人的な意見ですが、そこが安全であるかどうかと言うことが、全ての判断の基準になると思います。
今回の建材メーカーが、その上で拡充を判断したと思いますので、地元には大きなプラスになったと思います。
今後、福島の復興は放射性物質の汚染の程度を、どのように人が判断するかと言う事がひとつの大きな要素となると感じています。
静岡県富士市では空間線量が0.2μSv/hを越えた地点があると、危険を感じ、問題として捉えると思います。
公共施設は除染対象となります。(富士市環境部では0.19μSv/hで除染と説明しています)
今、平均空間線量は0.05μSv/h程度ですので、そのような対応になると思います。
低線量被曝を危険と考えた場合は、このような考えになると思います。
一方、100mSvまでは大きなリスクは無い、と言う考えに立てば変わってくると思います。
専門学者でも意見が分かれるこの状況では、最終判断は個人がしなければならないと感じています。
[2012/08/31 08:45] URL | 管理人 #- [ 編集 ]
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