煙の影響は?
煙が止まった1/1(水)・1/2(木)・1/3(金)
これは富士市で一番煙突が集中している地区で、煙が止まった日の大気汚染測定データです。
(データはこの地区に最も近い測定局のデータです)
このデータは静岡県大気汚染常時監視システムの速報データです。
今回の測定局の最新データは、こちらから→→

ただし数値データですので、一旦エクセルに落とし、グラフ化してみると見やすくなります。
また毎日データが更新され、古いデータは順次削除されます。サイトで見ることが出来るのは最新の一週間分です。一週間以上前のデータは見ることが出来ません。
※以前のデータが必要な場合は、環境部環境保全課にデータの公開請求することで、CD-Rに焼いたデジタルデータを入手できます。(一枚200円)

いずれにしろ煙突の煙が止まった時の測定データは一年に一回、年末年始しか見ることは出来ないと思います。
全国のデータと比較しても、自慢できるクリーンなデータです。
ただし年末年始の測定局は4ヶ所しか稼動していませんでした。(通常固定局10ヶ所)
ただしこの測定局西側方面の煙突5本からは、正月三が日も煙が出ていましたので、完全に止まったわけではありませんが。(煙の確認はあくまでも目視によるものです)

2014第三中学校 煙なし

煙が出ているとどうだろうか?12/25(水)・12/26(木)・12/27(金)
比較するため、直近の年末のデータ(三が日と同じ曜日)を見てみました。
2014第三中学校 煙あり

当然、測定値は高くなっています。
これだけ煙の影響があることがわかります。
このデータは環境基準を判断するためのデータのうち、硫黄酸化物(SO2)・窒素酸化物(NO、NO2、NOX)のデータだけですので、これをもって安全・危険を判断できるものではありませんが、この成分の環境基準は満たしています。
ただNO2(濃紺)は環境基準が「0.040ppm ≦ 1日平均値 ≦ 0.060ppm または、それ以下」ですので、まったく安全というレベルではないと思います。
SO2は対策の効果が出ているようで相当低い値になっていますが、窒素酸化物の多さが気になります。

しかし今回のデータからよく言われる
「あの煙は水蒸気だから・・・」
という説明が、正確な表現ではない事はお分かりいただけると思います。正しくは「有害物質入り煤塵と水蒸気」。
各工場の排出データを見ても、ダイオキシンをはじめとする有害物質は確認できます。
(公開されているデータは、ダイオキシン/ばいじん/窒素酸化物/硫黄酸化物/塩化水素だけですが)

また以上の測定値はこの測定局の設置場所のものであり、この地区が全てこの値と言うわけではありません。
富士市は複数の工場からの煙の影響があり、地区による汚染度のバラツキが多くなっています。

汚染度のバラツキ
次のグラフは昨年12/26、汚染データの高い測定局と低い測定局のデータです。上記12/26のデータを含めた3ヶ所の測定局データを比較しても、地区によるバラツキが大きいことがわかります。
高い測定局はNOX・NOの値が0.1ppmを越えています。
これでも環境基準値内ですが、この測定局は通常でも窒素酸化物のデータが高いため気になっています。

20131226汚染のバラツキ

この他に測定局周辺でも、煙の流れが特定地域に集中しやすい場所があるようです。
これは風向・地形により発生しやすいようですが、煙が降下しながら直接民家等の付近に達するような状況もあります。
この状態が長期間繰り返される地区において、健康影響はないだろうか?
一番気になるところです。
この影響に関しては、今後も詳しく調べて行きたいと思います。

20140113下降する煙
※このような状況は特殊なものではなく、煙突があれば普通に発生する状況です。特に煙突と住居地区との標高差が少ない場合は、物理的にも発生する頻度が高くなります。

20年前から四日市公害に取組んでいる三重大学/朴恵淑教授
これは昨年12/8(日)NHKで放送された番組です。
「環境対策を学ぶため、公害に苦しむ中国天津市の職員たちが訪ねたのは、三重大学。
そこで20年ほど前から、四日市公害の研究に取り組んでいる朴恵淑(ぱく・けいしゅく)教授です。」

この朴恵淑教授の言葉が印象的でした。

PM2.5が最高濃度 中国から視察も 四日市公害の教訓とは

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三重大学 朴恵淑教授
「企業が経済ばかりではなく、環境も考えなければならないという、企業の社会的責任に目覚めたということがあります。」

前日、最新の設備のある工場を視察した天津市の職員たち。
汚染の濃度がどの程度になったら、対策をとればいいのかという点に注目していました。
そこで朴教授は、技術面だけを重視するのではなく、考え方を転換してほしいと話しました。
経済が急速に発展する状況の中では、排出基準を設けると、“そこまでなら汚染物質を出していいという基準”と捉えられがちです。
そうではなく、そもそも汚染物質は出さないという姿勢で臨まないと、公害は防げないのだと訴えました。
企業にも、市民にも発想の転換が必要であり、そのための“環境教育”こそが重要だということが、四日市公害の教訓だと説明しました。
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※全文こちら→→

石炭火力発電所建設計画に不安がある市民はどうすればよいですか?・・・富士市長へ
以上の状況の中で更に3年以内に、1000tを超える焼却設備が稼動する予定です。
(日本製紙鈴川工場/王子マテリアル富士第一工場)

石炭火力発電所建設計画に関して、私達は詳しい説明を受ける手段がありません。
(事業者が市民への説明会や詳しい説明を確認することが出来る窓口なども設置する予定がないため)
そのためこの計画を当初から推進している富士市長に、「健康影響についてどのような根拠で大丈夫と考えれば良いですか?」・・・、多くの建設反対署名と共に要望書として提出させていただきました。
しかしすでにお知らせしたように、残念ながら現在まで説明されることはありません。

富士市でも今の環境に不安を持ち、「これ以上排出ガスを増やすべきではない」と考えている市民は多いと思います。今の環境基準だけで安心できるかどうか?
富士市の空を見れば、そこに答があると思います。

富士市の石炭火力発電建設計画は、富士市の公害の教訓を生かしているとは思えません。
環境基本条例に違反していると思います。

もし健康影響がないなら、富士市長はその説明から逃げるのではなくしっかり説明していただきたい。

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[2014/01/11 16:14] | 富士市関連 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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