富士市の玄関にかまどはいらない!
次の内容は今月ある富士市民が、遠山敦子 富士山世界文化遺産学術委員会委員長に訴えたものです。
原文のまま掲載させていただきます。


平成26年3月

遠山敦子 富士山世界文化遺産学術委員会委員長 様                                         
富士山を心より愛する者より

 

富士山の麓の富士市に石炭火力発電所が建設予定です。至急の開発抑制をお願いします。


 日本三大ダルマ市として知しられる静岡県富士市の毘沙門天さまの目の前に日本製紙会社の出力
10万キロwの石炭火力発電所がまさに建設されようとしています。

2年後には、稼働します。しかも、来年には富士駅前に王子マテリアル会社がバイオマス発電所を
稼働させます。
富士市の規定では出力11.25キロw以上の火力発電所は、環境影響評価対象事業として環境ア
セスを義務化しています。

 つまり、今度の石炭火力発電所は、この規制を逃れて建設するもののようにみえます。規制内の
建設のため、市長も推進、町内会も推進のようです。
 そして、富士市民や地元町内の住民は反対していても、どうせ出来てしまうと、反対の声をなか
なかあげられない状況にあります。

 これで、首尾よく石炭火力発電所ができてしまえば、同じ工場敷地内に2基目の発電所ができる
ことでしょう。
そして、様子見している他社も、次々石炭火力発電所をを建設し始めることでしょう。

 そうなると、富士市は製紙の街から石炭火力の街になってしまいます。昔の公害の街に戻ってし
まいます。
そして、やがては、富士山世界遺産も取り消されるような状況になることが容易に想像できます。
大気汚染がすすみ、自然環境は破壊され、健康被害(小児喘息など)が増えることも考えられます



 更に心配なことは、大地震や津波、台風の高潮、富士山の噴火等の災害で石炭火力発電所のボイ
ラーは大爆発を起こして地域に甚大な二次災害を巻き起こすことも予想されることです。

 特に、石炭火力建設予定地は、田子の浦港に繋がる「沼川」のほとりにあり、地盤が緩く液状化
の起こる土地であることです。更に、この地には、昭和41年、20mの台風津波が襲来して、住
民13人が犠牲になった所でもあります。

 昔、東海道吉原宿は、かってこの建設予定地にあったのですが、台風の高潮津波で壊滅すること
数度。その度に村ごと宿ごと、別の地に転地しています。よって、台風の高潮による甚大な被害も
想定しておく必要があります。

更に問題なことは、田子の浦港には、石油基地があり、数十の石油タンクがあります。大津波が、
この田子の浦港を今、襲えばどうなるのでしょう?

 東北大震災での気仙沼市は、石油タンクが地震で崩壊、そして火が点き、津波とともに火の海と
なり気仙沼市全域がは焼け野原となってしまいました。

 それと同じことがこの田子の浦港で起これば、火の海が沼川を渡り、石炭火力発電所を襲い、ボ
イラーは大爆発をし、付近の住宅が壊滅することが想像されます。

今、富士山や富士市を愛するたくさんの人が富士市の街おこしに奮闘してくれていますが、石炭火
力の建設・稼働は、大気を汚染し、自然を破壊し、住民の健康を阻害してしまい、富士市の街おこ
しの努力を無にするものだと思います。

 石炭火力の建設・稼働が続けば、新幹線から見た富士市の街並みはどうでしょう?100mの煙
突が林立し煙が吐き出される・・・こんな光景が目に浮かびます。

 また、富士市では、イベントの前にいつも唱和される富士山憲章。富士市民なら誰もが知ってい
ます。第二項「富士山のように美しく自然を愛し、きれいな環境をつくります」。これは、富士市
の憲法だと思いますが、この理念に反するものであると考えます。

 平成26年2月22日、富士市の「ふじさんメッセ」にて前文化庁長官の近藤誠一氏が記念講演
をされました。そして、世界文化遺産としての富士山や富士山憲章を「心の道しるべ」としてほし
いと締めくくられました。

三保の松原が富士山世界文化遺産の構成資産として認められたのは、長官のお蔭でもありますが、
かって(1990年頃)三保に200万キロwの石炭火力発電所計画が持ち上がり、地元や周辺の
町の反対や当時の斉藤滋与史県知事の反対で計画は頓挫しました。その時、斉藤滋与史県知事は「
家の玄関口にかまどをつくる人などいない」と言って反対されたそうです。

 三保の松原が富士山世界文化遺産の構成資産として認められたのは、三保の石炭火力発電所計画
が頓挫したお蔭だとも思います。

 また、イコモスからは、三保の海岸の波消しブロックについても景観が悪いと指摘されています
。そのため、静岡市は、この波消しブロックを観光客から見えないようにしようとやっきになって
いるくらいです。富士市で林立する煙突及び排煙は、三保の海岸の波消しブロック以上に景観を損
なうものです。

 前文化庁長官の近藤誠一氏は、講演でこうも言ってました。富士山を世界文化遺産に登録したと
いうことは、その価値を守ること・保全することだと。是非、市民全員で、その価値を保全してい
きたいものです。

 その上で、富士市の今を見てみましょう。製紙の街として、煙突が林立しているところに石炭火
力の町として100m級の煙突が更に増えていくだろう富士市。景観は悪いです。スモッグもひど
くなり、何年か後に、富士山の世界文化遺産登録抹消は確実だろうと懼れます。

 この石炭火力発電所事業は、富士市の未来を左右するような大きな問題ですが、密かにひそかに
事業がすすめられています。そして、まだ市民のほとんどが富士市に石炭火力発電所が出来ること
を知りません。

 まずは、この問題を多くの人に知ってもらいたいと活動していますが、時間がありません。今年
の4月には建設申請がなされ、5月からは石炭火力発電所建設が始まります。そして、平成28年
5月には稼働の予定になっています。

貴会で、どうかこの問題についてご調査していただき、適切な助言を富士市や当該企業にしていた
だきたいと思います。手遅れにならないことを祈ります。
                                            
以上


4月に事業者からの申請が出され、それを富士市が許可すれば、5月から石炭火力発電所の建設工事が開始されます。
富士市の玄関にかまどはいらない!
201403 富士市の玄関


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コメント
アセスの義務があるのは15万キロワットじゃないの?
正確なことを書かないとそこらのクレームと同じ扱いにされちまうだろ
[2014/03/08 21:28] URL | #- [ 編集 ]
環境アセスに関する規模要件は、第一種事業(15万KW以上 )・第2種事業(11.25万KW~15万KW)です。
今回の火力発電所建設に関し市民がそれぞれの立場で、賛成・反対・どちらでも・・・、自由に考えるべき問題でクレーム等の問題ではないと考えています。
今回ご本人の了解の上掲載させていただいた内容も、ある市民の方の見解で、クレームとはまったく別次元の問題です。
それよりも再三富士市に質問している「石炭火力発電が建設されてもなぜ健康影響がないのですか?」に対して説明できないことを、富士市民がどのように考えるか?このことが重要だと思います。
[2014/03/08 22:22] URL | 管理人 #- [ 編集 ]
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