富士市公害の街?なぜ活かされない過去の教訓
これは5/27(火)、静岡新聞の「ひろば」(読者投稿欄)に掲載された記事です。

20140527-きれいな空気を 読者欄

私の家族や親類でも同様の経験をしています。喘息認定患者ではありませんでしたが、小中学生の頃「喘息」と「アトピー」がひどく、東京に移転してからは治った経緯があります。そしてたまに帰省すると、いまだに症状が出ます。
過去の喘息認定患者の方たちは現在でも400名以上いるそうですが、認定されていない人を含めれば相当な数になると思います。

今回の投稿された方の意見に、賛同される方は多いと思います。
市長にこの声、聞こえますか

出力10万キロワットではなかったですか?
富士市長は設備規模が環境アセス不要の10万KWだから、環境汚染の心配がないという回答をしています。
こちらの記事をご覧ください→→

それだけでも驚きですが、次の資料にはもっと驚かされました。
元吉原地区の方から頂いた資料で、5/12に回覧で回ってきたものだそうです。

その方も私達も驚いたのは、その発電設備出力112,000KWです。
今の今まで、10万キロワットと説明されてきたはず?
環境アセスの対象となる出力は、原則として112,500KW~!
わずか500KW(0.4%)少ないだけです。
この0.4%などは運用状態で(例えば需要のピーク時等)なら、簡単に超えてしまうバラつきの範囲ではないでしょうか?

20140512 鈴川設備概要

このことに関し、市の担当者の方に確認しました。

■質問・・・出力をオーバーしたらどうするんですか?
■回答・・・富士市は法的に出力をチェックすることができないので、その場合については対応できません!

信じられないことですが、これが回答です。

市長は今回、法的根拠よりわずか0.4%出力が少ないデータから、汚染の心配がないという。
そうすると逆に約0.4%出力が増えれば、著しく環境を汚染する可能性があるということになります。
とても重要な0.4%になってきます。
しかしそれを超えているかどうかチェックしない!
これは全く説明になっていません。

なぜ公害の歴史を抱えている富士市なのに、「法的には・・・」「環境基準が・・・」「権限がないから・・・」、こんな薄っぺらな回答に終始するんでしょうか?
なぜ次の裁判官のような根源的な、わたくしたち市民が納得できるような、心に響く話ができないのでしょうか?

本当にこれが公害の歴史を背負う、富士市長の考えなのでしょうか?
それともわたくしたちに、どこか誤解があるんでしょうか?

「大飯原発3、4号機運転差止請求事件判決要旨]について
先日の「大飯原発3、4号機運転差止請求事件判決要旨」に書かれている、「人格権」を最上位とする考え方には、多くの方が賛同の声を上げています。
特に目の前に浜岡原発のリスクを抱える静岡県からは、この考えを示した3人の裁判官には、大きな声援の声を届けたいと思います。

ご覧になった方は多いと思いますが、まだの方は是非一度目を通していただきたいと思います。
政府・原子力規制委員会・東電・学者・・・、今まで聞くことができなかった、すっきりした、わかりやすい、心に響く判決だと思います。
全文はこちら→→

以下は人格権の部分の抜粋です。

生存を基礎とする人格権が公法、私法を間わず、すべての法分野において、最高の価値を持つとされている以上、本件訴訟においてもよって立つべき解釈上の指針である。
 個人の生命、身体、精神及び生活に関する利益は、各人の人格に本質的なものであって、その総体が人格権であるということができる。人格権は憲法上の権利であり(13条、25条)、また人の生命を基礎とするものであるがゆえに、我が国の法制下においてはこれを超える価値を他に見出すことはできない。したがって、この人格権とりわけ生命を守り生活を維持するという人格権の根幹部分に対する具体的侵害のおそれがあるときは、人格権そのものに基づいて侵害行為の差止めを請求できることになる。人格権は各個人に由来するものであるが、その侵害形態が多数人の人格権を同時に侵害する性質を有するとき、その差止めの要請が強く働くのは理の当然である。

この判決では電力事情や経済性等の理由は、明確に「人格権」の下位に位置づけられています。

富士市の石炭火力発電所建設問題を、この「人格権」を尊重する立場から考えてみます。
次の写真は石炭火力発電所の優等生?で、良く最新設備の石炭火力発電として説明される磯子石炭火力発電所です。
鈴川火力発電所と比較すれば、そのリスクの違いがはっきりすると思います。

0525磯子と鈴川立地比較

その最新設備といわれる石炭火力発電所でさえ、大きな火災が発生しています。
・こちら日経新聞→→
こちら J-POWERの説明→→
しかも原因不明とされています。

もし上記裁判官の考え方からすれば、最新の石炭火力発電所で火災が発生するならば、鈴川でも発生すると考え対策を説明し、住民の納得を得ることが必要であり、住民は納得できないなら拒否権を行使できることになります。
しかし実際はこのような火災発生の事実さえ伝えられておらす、地元住民の方も驚いていました。

鈴川工場は、火災や事故のリスクだけではありません。
巨大な東南海地震は、いつ来てもおかしくない状況!
港の湾内や沼川は、津波対策がされていません。
民家がすぐ裏に密集しています。
鈴川・今井・大野地区は安全なんですか?

それだけではなく石炭火力発電所は日常的に、大気汚染・煤塵・石炭粉塵・騒音・頻繁に往来する大型車両・・・のリスクが発生します。除去率を見るとさらに心配になります。
磯子発電所のSOX、NOXの除去率は、それぞれ90%以上ということです。
鈴川発電所は、NOX50%、SOX70%以上となっています。(日本製紙の説明会で説明された数値)
とても最新設備の除去率とは言えません。
この除去率で、どうして環境影響がないと言えるのか不思議です。

日常的には原子力発電所より、環境への影響は影響は大きくなります。

今でも人口流失が続く、元吉原地区。(富士市もです)
「3つあったコンビニも0になってしまった」と話す住民の方の声に、市長はどうこたえるんでしょうか?
巨大地震・津波のリスクに、石炭火力発電所のリスクが加わります。
市長は鈴川・今井・大野地区の住民の方たちに、安心してください大丈夫です!
火力発電所ができれば活性化して、住みやすくなります!と約束できますか?

今の富士市長の考え方は、「人格権」からかけ離れ、まずは「建設ありきの理由」ばかりを説明しているように思います。


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