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後藤健二さん
後藤健二さん殺害の報道に接し、まず感じたことは「なんでこうなるんだ!」という気持ち。
そして確かな情報を確認することができない自分にとって、いまは非常に残念としか言いようがない。
事件を知った時からとても気になり、後藤さんについての情報をできる範囲で調べてきたが、どこを探しても殺害される理由は全く見当たらない。
20年間も現地に入り自分の目で見て感じた事実を伝え続けることで、多くの子供や女性など弱い立場の人達の役に立ってきたことは間違いないと思う。とても大事な人材である。

しかし後藤さんのことを誹謗中傷する情報も発信されているし、自己責任だから仕方がないと感じている人も、少なからずいることは事実である。自己責任論に関しては、否定できないかもしれない。
しかしその前にまず後藤さんが何をしてきたか、確認した上で判断してほしいと思う。

以下は後藤さんが立ち上げているサイト(インデペンデント・プレス)に掲載されているメッセージの一つ。

■2014年7月11日後藤さんのメッセージ

It means “Lost Age” really. これこそ本当に「失われた世代」だ

投稿日:2014年7月11日 作成者: Kenji Goto

なぜ、彼らは死ななくてはならなかったのか?希望の光射す未来と無限の才能を持っていたのに。これから好きな女性ができて、結婚して、子どもを産み、家族を持てる十分な機会があったはずなのに。戦いに疲れ果てた人たちは口々に言う。「死んだ者は幸いだ。もう苦しむ必要はなく、安らかに眠れる。生きている方がよっぽど悲惨で苦しい」と。皮肉だが、本音だ。彼らは兵士でも戦場を取材するジャーナリストでもなかった。外国人と交流して異文化を味わうことを楽しみ、すべての時間を市民のために自分のできることに費やし、自分で思考錯誤しながら技術と得意分野を真っすぐに成長させて行った。

オマールはあの時何歳だったか?革命を信じたお子ちゃまカメラ少年は、いつの間にか生き生きした映像を録る勇敢なカメラマンになっていた。ISISに殺された。

そして、ハムザ。戦争孤児や貧しい家庭1,000世帯に、毎朝パンを届ける慈善団体を切り盛りする天才肌の若者だった。7月10日、空爆の犠牲になった。

彼らは、いつも笑顔でこちらの頼みを聞いてくれた。一緒にお茶を飲み、甘いお菓子を食べた。感謝のしるしに日本製の時計を、コンデジを、プレゼントした。戦時下では、プレゼントできること自体が嬉しいものだ。

世界各地の紛争地帯で、私の仕事を手伝ってくれた人たちが、もう何人亡くなっただろうか?
でも、私はまだ生きている。生きて自国に戻り、「伝える」仕事に集中することができる。
彼らが死ぬなどと真にイメージしたことは正直なかった。

鮮烈に蘇る彼らの優しい笑顔。

ボー然としたところで、「なぜ?」と考えたところで、彼らはもう戻って来ない。

どうか、神様。彼らに安らかなる日々をお与えください。

※サイトアドレスはこちら→→
こちらには後藤さんの奥さまの「日本政府及び各国政府並びに国民の皆様へ」のメッセージが掲載されています。

この短い文章から・・・

オマールとハムザという若者がいたこと。
その何の罪も落ち度もない心優しい若者たちが、命を落とさなければならない現実。
それがISISだけでなく、空爆によるものも含まれていること。
それを見てきた後藤さんのせつない気持ち。
・・・

興味がない人には、「だから何?」という情報かもしれない。
しかし私にとっては日本では体験することはもちろん、想像することもできない本当に貴重な情報。

後藤さんが少なからず命を失うリスクがある、ジャーナリストの道を選択してきた理由は何だろうか?
安全な日本で生きる道も選択できるのになぜだろうか?

勝手な想像だが上記の記事にも、その理由の一端が見えるような気がする。
「戦時下では、プレゼントできること自体が嬉しいものだ。」という表現から、時計やコンデジを貰ったときの、子供や若者の「はちきれんばかりの笑顔」が目に浮かんでくる。
その笑顔は安全な日本で見る笑顔とは、根本的に異なるものではないだろうか?
生死が混在する、厳しい状況の中で見る純粋な笑顔!
その笑顔が、後藤さんの行動を後押しする大きな原動力の一つではないかと思う。

これさえ「自己満足だ!」という人もいるだろう。
しかし私はそうは思わない。
小さな表面的な損得ではない、心の底から湧き上がる喜びは、何にも勝る生き甲斐ではないだろうか?
そんな風に思えて仕方がない。

後藤さんの母親である石堂順子さんは、後藤さん殺害後の会見で、悲しみの中次のように話しています。

石堂さんは紛争地のなかでも子供や弱者に焦点を当て続けた健二さんについて「『戦争のない社会を作りたい』『戦争と貧困から子供たちを救いたい』と言っていた」と説明。「健二の遺志を私たちが引き継いでいくことを切に願います」と語った。


勇気も行動力もない自分が、後藤さんの意思を引き継ぐとはどういうことだろうか?
紛争地域に出かけ取材することなどとてもできない。
しかしその後藤さんの生きざまを、自分と比較することはできると思う。

すなわち、いま日本に蔓延していると思われる、自分の身近な利害を最優先と考え、少しでもリスクが及ぶことには無関心を決め込む姿。
これ自体人間の本質でもあり、否定されることではないのかもしれない。
しかしそれだけで良いか?ということを考えてみたいと思う。

何の能力もない自分だが、この機会に少しでも勇気を出し何かできないか?
そんなことを考えてみたい。

政府の対応について
何も情報がない我々が、政府の対応を批判することはできない。
日本政府も得体のしれない相手に対し、大変な苦労を強いられたことは事実だと思う。
ただそれが政府の仕事でもある。
その中で批判ではなく、疑問を感じた人は多かったと思う。
特に現地の状況にも詳しい後藤さんの仲間の人たちからは、本当に助けることができなかったのか?という声が多いように思う。個人的にもぜひ確認したいことが多い。

今後明らかになっていくと思うが、個人的な勝手な思いを書いておきたい。

昨年11月には、ISISから後藤さんの奥さんに、身代金を要求するメールが入っていた。それから3か月、政府はどのような対応をしてきたのか?

その時の要求額が20億円。これを払えば後藤さんを助けることができたのだろうか?払わなかった理由は何だろうか?
前例を作れば今後さらに日本人が危険になるから?しかし他国でも解放されたケースでは、何があったか公表されることはない。

そのような交渉が続いている中、安倍総理が「ISISを刺激する発言をした理由は?」。一般的に交渉事を考えた場合、これはあり得ないことだと思う。もしこの発言が解放にプラスになる考えるとしたら、その理由も公表してほしい。
もちろん、何を言っても結果を変える相手ではなかったかもしれないが、これは大きな疑問である。、

「日本はテロに屈しない」という言葉を再三述べているが、これは言うまでもなく当たり前のことではないだろうか?これを強調することは、ISISに対しては逆効果ではないか?
日本が強調すべきは、次の事ではないかと思う。

日本は武器をもって紛争地に出向いたことはない。一人たりとも殺したことはない。人道支援はしても戦いはしない、戦争を放棄している平和を求めている国である。だから人命を第一と考える国である。
これらは日本だから、自信をもって伝えることができるメッセージのはず。
これは欧米の有志国連合とは本質的に異なる部分であり、多くの紛争地の人たちも共有している思いではないだろうか?
なぜこのことを強調しなかったのか?

更に安倍総理は「自衛隊を人質救出に・・・」という趣旨の発言もしている。
なんだかまったく見当違いのメッセージを発信しているように感じる。

湾岸戦争だけでも、欧米の軍隊が多くの一般市民の命を奪ってきたことも事実。もちろん攻撃すべき必然性もあったと思う。しかし命を奪われた一般市民からは、強い反感を持たれていることは容易に理解できる。
そのような人たちがISISにも含まれていると思う。
その場合日本がどのような理由を付けても、その人たちから見れば敵に味方する国であり、やはり敵であるとみなされても仕方がない。
有志国連合と協力してではなく、今こそ憲法9条を堅持してきた日本の立場を強調すべきだったと思う。

人道支援ということで莫大な資金が投入されているが、それが武器・弾薬等に使用されていないと確認できているのか?

これからは現地に入っているジャーナリストや、ボランティア活動している人たちにも大きな危険が考えられるが、現時点でどのような対応を考えているか?

日本人としてこのようなことが起こった場合は「自己責任と考えるべきかどうか?」。
難しいことだが、基本的な考えとして示して欲しい。
その上で一人一人が考えて判断することだと思う。

今回ヨルダンの国王の判断が大きな要素となっていたと思う。その国王にお願いをする立場の日本の現地責任者が、外務副大臣だったがこれは適切だったかどうか?
山本外務副大臣は現地対応で、大変な苦労をされたと思う。
しかし人命のかかったシビアな交渉において、総理を含め大臣クラスが直接、お願いする必要はなかったか?
交渉ごとにおいて「誠意を示すということは」とても大事な要素である。

以上は個人的疑問であり的外れかもしれないが、今後明らかにされることを期待したい。
日本人2名の命が、理不尽にも奪われた事件である。
国民一人一人がしっかり事実に目を向け、自分なりの判断を持つべきことだと思う。



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