清水LNG火力発電所建設計画について
先月(2月)清水在住の方から、清水LNG火力発電所建設計画について、今の状況をお聞きする機会がありました。
まず発電量は川内原発2機分に匹敵する、3機合計170万KW。(川内原発は2機合計178万KW)
また排出ガス量も半端ではなく、例えば二酸化炭素は年間372万トン排出され、これは現在静岡市で発生しているC02総量が一気に1.7倍になる量だそうです。
1号機の稼働は平成33年予定、工事開始は平成30年となっています。
事業者については→→天然ガス火力発電に関する新会社設立について

この巨大な火力発電所を、JR清水駅や市街地から数百mしか離れていない場所に建設する計画です。
当然地元住民の方たちの驚きは半端ではないと思います。また実際、事故のリスクや稼働後の環境汚染も心配です。しっかり納得のいく説明がされ、住民合意が形成されているんでしょうか?

詳細については膨大な量になってしまいますので、今回はどのような状況になるのか、視覚的な面から概要を整理してみました。また住民合意の必要性も、改めて考えていく必要があると思います。

建設予定地の概要図
下記概要図はこちらの環境アセスに関する東燃の資料に記載されている図を、マップに合成したものです。
20160303火力発電上から
実際はこんな感じでしょうか?
今回清水市を訪問した際に、現地や周辺地区をいろいろ見て回りましたので、実際に建設されたらこんな感じかなという状況をイメージ図にしたものです。正確な状況を表したものではありません。
発電設備は3機ですが、煙突の数はまとめて一本になるのか複数になるのか不明なのでとりあえず一本ということで。
しかしこの付近には富士市と違い、ほとんど煙突は見えません。
ここに巨大な煙突が出現し、毎日大量の排出ガスを放出するとしたらどうでしょうか?
(煙はLNGなのでどの程度見えるか不明ですが、間違いなく大量の排出ガスが放出されることになります)

■対岸の三保の松原方面からイメージ図
20160305火力発電イメージ-1

■A方向から見たときのイメージ図
道路一本へ隔てただけ!現地に行くと駅や市街地にとても近いことがわかります。
20160305道路の反対-1

■B方向から見たときのイメージ図
この地区の護岸は海面までの距離がとても少なく、津波対策も気になるところです。
地元の方の話で建設予定地は、津波や激しい揺れに液状化の心配もあり、とても今のままでは容認できないと話しています。
20160305少し離れてみると-1


巨大地震が想定される中、大丈夫だろうか?
3.11で私達は、次のような状況を目の当たりにしています。この火力発電所で、このような状態が絶対に起きないことが確約できるでしょうか?それは無理だと思います。
しかし実際には市長や県知事が建設に賛同している状態であれば、法律の手続きに従い合法的に火力発電所を建設し稼働させることは出来てしまいます。
富士市の石炭火力発電所は、そのような状況で建設が進められています。
それでは住民合意はどうでしょうか?

20160303津波
20160303ガスタンク火災炎上

■また建設予定地北側の隣接地にも、多くの貯槽タンクが見えます。
(鈴与袖師輸送所側から清水駅方面を見た風景です)
20160305隣接地区の貯蔵タンク

住民合意はどこにあるのか?
リスクが排除できない限り、その事業の実施に当たっては、多数の住民合意が必要不可欠のはずです。
これだけ住民の生命・財産にかかわる事業の判断は、少なくとも町内会長や連合町内会長の合意ではなく、あくまで多数の住民合意でなければなりません。
しかし実際に多くのケースで行政や企業が、町内会や連合町内会の判断を住民合意と捉え事業を進めるケースを経験しています。その判断に住民が参加していないにもかかわらず!

このブログでは何回も指摘していますが、町内会は自治組織であり、住民のための組織です。
行政のための組織ではなく、双方が協力し、より良い住民生活を実現するための組織のはずです。
しかし実際は、行政の方針に疑問を投げ掛けるようなテーマでは、行政のための組織となっているのが現状だと思います。
この問題は改めて取り上げたいと思いますが、清水LNG火力発電所建設計画ではそのようなことがないように期待したいと思います。

3/1地元の方たちがこの件に関し、市に公開質問状を提出しました。
静岡新聞に掲載された内容です。
当然、住民に対する説明や質疑が十分行われていれば、住民の方たちがわざわざこのようなことをする必要はないはずです。

20160302 静岡 公開質問状

今回は富士市の石炭火力発電所建設にも関連があると思われる、清水LNG火力発電所の概要について考えてみました。いずれにしろCO2の排出量を大幅に増加させる事業であり、世界中でCO2の削減を目指していることに逆行するものです。
個人的には、将来の子供たちに対する責任を考えたとき、これで良いのか?とやりきれない気持ちになります。

少なくともなぜその事業が必要なのか?・・・おじさん・おばさんの言い分!
これらについて話した時の、ちょっと口うるさい、おじさん・おばさんの言い分を!!
20160305おじさんおばさんの言い分
・事業者にとっては利益を生み出す事業であり、メリットがあることは間違いない。
・地域・周辺住民にとって、デメリットの方が圧倒的に多い(なくても全く差支えない事業)

清水LNG火力発電所を建設する代わりに、浜岡原発の再稼働をしないわけではない。
・原発は温暖化対策に有効だから
・LNG火力発電はCO2の排出量が石炭に比べ半分だから
・石炭火力発電は安定した供給量がローコストで確保できるから

この他にもそれぞれ異なる視点から理由を上げ必要と説明するが、そもそも現状で電気が不足しているだろうか?
万一不足しているなら、少し不便でも節約するよ!我慢するよ!
人口も減少しているし、再生可能エネルギーも増えてるし!
それが本当の意味の循環型社会だと思う。

国も・県も・市も、人間の暮らしに重点を置いたエネルギー政策を考え実行しろよ!
もうこれ以上、原発も火力発電所もいらないよ!

そして子供を持つ親なら、最も安易で簡単で楽な、「無関心」「あきらめ」を捨て、ちょっとだけ時間を使い自分で調べてみなよ!
子供のために本当に必要かどうか!






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[2016/03/03 17:01] | 政府・議員関連 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top
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コメント
ツンボサジキの住民
静岡市清水区の住人です。ありがとうございました。書かれている通りです。清水に住んでおられないのにと感嘆しました。それに比べて、清水、ましてや静岡市の他区では、計画が公表されて1年になるというのに、未だに知らない人がほとんどです。知っている人でも、LNGだから安全でしょうと、本気で考えません。理由はいくつかあります。第一は、市議会で議員さんがCO2の排出は僅かだから安全だと言ったことです。これは事業者が環境省の規定を無視して、現在の静岡市の排出量の2%であるとした虚偽の発表を確かめもせず、鵜呑みにしたためです。事実はここに書かれているように70%という膨大なものです。市会議員の発言力は偉大です。第二はここに書かれているように、行政、そして市民から離れた自治会長などの意向で、住民への情報伝達が押さえられていることです。第三は、上に示したように、事業者の虚偽説明も厭わぬ営利優先主義であり、企業倫理の低下です。このブログで富士の状況を知り、清水でもしっかりせねばと思いました。市民にとってはブログだけが情報原であり、その大切さを知りました。清水の人たちはこのブログで初めて事の重大さを知るでしょう。ありがとうございました。
[2016/03/07 06:49] URL | 松田義弘 #xkymMGfw [ 編集 ]
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