前回の環境問題と関連がある?と思われる、富士市の少子高齢化について調べてみました。
調べると言っても、市が公表している人口統計データを、グラフにしてみただけですが。 特に年齢別人口表を参考にしました。ここから毎年1,4,7,10月における人口のデータを、エクセル形式でダウンロードできます。 各年度4月のデータで比較してみました。(グラフの縦軸は人数で単位は人です) 総人口・世帯数は、毎月のデータが確認できます。(グラフの縦軸は人数で単位は人です) H28年4月現在、富士市の人口は256,126人です。 (なお9月現在では更に251人減少し、255,875人となっています。) 富士市では年代を、15.歳未満・15~65歳未満・65歳以上に分けたデータも掲載していますので、あわせて表示しました。 H26年度の全国高齢化率は26%なので、平均的状況だと思います。 ![]() 総人口、年度別減少数富士市では過去4年間、毎年1,000人以上の人口が減少しています。静岡県は「2015年転出超過全国ワースト5」なので、この減少傾向は富士市だけではないと思います。 しかし静岡県各市の人口増減率では、平均1.7%に対し、富士市は2.2%と高くなっています。 ![]() 年代別人口推移総人口だけでなく年代別の増減数を見ると、少子高齢化の傾向が見えてきます。15.歳未満・15~65歳未満は毎年減少し、65歳以上は毎年増加しています。 ![]() 若者(0~39歳)の人口増減推移さらに上のグラフの年齢層を絞り、若者の人口推移を見てみます。(若者年齢は勝手に0~39歳にしています)0~39歳の年齢層は、毎年2,000人以上減少しています。 この年齢層は富士市の現在と未来を背負っている層であり、この層の減少は富士市の発展を考える時、大きな不安材料だと思います。 ![]() 富士市の総人口減少規模が毎年約1,000人。 若者が2,000人を超えているが、65歳以上の人口増加が計算上その数を減少させているわけで、まさに少子高齢化が実感できる状況だと思います。 さら20-39歳(オレンジ)のデータを見てください。 毎年約1,500人、減少し続けています。 これは男女合計ですが、女性が約半分を占めます。 この年代は一般的に出産年齢であることを考えた時、この減少に歯止めをかけることの重要性がはっきりしてきます。 富士市の環境問題がこの減少の原因とはいえませんが、少なくとも健康な子供を育てたいと思った時、若いお母さんたちがどのように考えるか? 大きなマイナス要因であることは確かだと思います。 10歳毎の年齢における人口増減数の推移さらに10歳毎の年齢で見てみました。人口減少は39歳以下は毎年減少し、40歳代で下げ止まっているようです。 ここからも、高齢化が進んでいることがわかります。 また80歳以上は明らかに女性の増加数が多くなっていて、「女性の方が長生きする」ことを裏付けています。 ただそれは普通に考えて、高齢女性の一人暮らしが増えることでもあり、しっかり対応を考えていかなければならないですね! ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 今回は富士市の少子高齢化を、人口推移のデータから見てみました。 (1).社会福祉制度を支える、若者が減少している。 (2)社会福祉制度を利用する高齢者は、確実に増加している。 この状況はとてもわかり易く、「今のままでは社会福祉制度が破綻する可能性が高い」ということだと思います。 今回の人口統計データから、そんな状況がはっきり見えてきました。 更に追い打ち・・・常葉学園富士キャンパス移転2018年(H30年)には富士市の「常葉学園富士キャンパス」が、常葉大静岡キャンパスの新校舎となる草薙校舎(仮称:静岡市駿河区弥生町)に移転します。今年3月の静岡新聞は次のように伝えています。 ■常葉大草薙校舎2018年開校 富士は閉校、全面移転 →→http://www.at-s.com/news/article/education/college/221991.html ■<常葉大移転>1000人規模の“流出” 富士市や学生戸惑い →→http://www.at-s.com/news/article/education/college/221994.html どの程度の人口減少につながるか不明ですが、2018年4月の人口統計データが恐ろしいですね! スポンサーサイト
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