今年はじめての内容は、やはり富士市の大気環境について。
次の写真(1/1)のように富士山はいつもの通りの姿を見せてくれますが、よく見ると昨年同様、積雪量が減少しているのがわかります。地球温暖化を目で見ているようで、なんとも複雑な姿に見えてしまいます。 ![]() また富士市の元旦風景で、今年から変わったことがあります。 下の写真の通り、例年の富士市東部地区の元旦風景は、完全に煙の見えない状態でした。 今年は石炭火力発電所が稼働したので、写真の通りの正月風景となりました。 (上の写真は年間を通して見られる、工場稼働時の風景です) 石炭火力発電所の稼働が続く限り、煙の見えない正月の風景は見ることができなくなりました。 これも多くの富士市民の選択であれば、仕方がないと考えるしか無いですが? ![]() 今年は風景だけでなく、富士市の工場稼働時と稼働停止中の元旦の大気汚染測定データを掲載します。 本データは静岡県大気常時監視速報データの、富士市測定局分をグラフ化したものです。 ■こちら静岡県全データです→→http://taikikanshi.pref.shizuoka.jp/p3sat12.htm 富士市測定局のデータ富士市全測定局12局の測定項目は、測定局により若干異なっています。そのため全局で測定されている、窒素酸化物(NOX,NO,NO2)のデータで比較しています。 測定日は2017/01/01と工場稼働時のデータとして、2016/12/21と12/22のデータで比較しています。 グラフの内容は次のとおりです。 ![]() 2017/01/01 富士市大気汚染データ富士市元旦の大気は、年間を通して最も汚染度が少ない大気で、正月しか見られないデータです。それは多くの企業の生産活動が停止し、工場の排出ガスや生産活動に伴う自動車の排気ガスが大幅に減少するためであることは言うまでもありません。 ■グラフはこちらから(PDF)→http://fujinokodomo.web.fc2.com/pdf/20170101-sokutei.pdf 2016/12/21・12/22 富士市大気汚染データ工場の生産活動が行われているときのデータとして、昨年暮れの12/21・22のデータをご覧ください。正月のデータと比較し、非常に高くなっていることが確認できます。また測定局の場所や測定日により、データが異なることも確認できます。 ■12/21 グラフはこちらから(PDF)→http://fujinokodomo.web.fc2.com/pdf/20161221-sokute.pdf ■12/22 グラフはこちらから(PDF)→http://fujinokodomo.web.fc2.com/pdf/20161222-sokutei.pdf このほかデータは気象条件に大きく左右され雨が降っている日は、ほぼ正月のデータに近いほど低くなります。 これは雨により汚染物質が大地に移っているだけで、大気は良くても別の不安が出てきます。 また風の強い日や土・日・祝日なども低めのデータとなっています。 また年間を通しては、春から秋の方が秋から春よりもデータは低くなっています。 但し、静岡県大気汚染常時監視システムのデータは、最新の一週間分のデータしか見ることが出来ません。 そのため「富士の子供を守る会」では、2013/11/18より毎日のデータをダウンロードし蓄積してきました。 一週間分の最新データを自動的にダウンロードし、グラフ化できるようにしています。 富士市に隣接する市や三島・大仁・浜松・・・、等のデータも蓄積しています。 このデータはあくまで一つの視点から見た場合のデータであり、これを持って大気汚染のすべてが判断できるものではありません。あくまで測定局の場所における測定データであり、測定項目も限られたものです。 しかし唯一公開されている毎日の一時間ごとの測定データであり、ここから多くのことがわかってくることも事実です。 貴重なデータですので、少しづつでも目を向けていただくことを推奨いたします。 まず手始めに、今住んでいる住居や職場の近くの測定データを確認してみてください。 これらのデータからわかってくることや疑問に思うことについて、少しづつ伝えていきたいと思います。 スポンサーサイト
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